神戸市と飲食宅配代行サービス「Ｕｂｅｒ Ｅａｔｓ」（運営：Ｕｂｅｒ）の連携による飲食店・家庭支援策『Ｕｂｅｒ Ｅａｔｓ ＋ ＫＯＢＥ』が４月１０日、「神戸市役所」（神戸市中央区）で発表。自治体が「Ｕｂｅｒ Ｅａｔｓ」を活用した事業展開は全国初となる。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、緊急事態宣言が出された兵庫県。市の経済観光局で担当の古泉泰彦部長は、「Ｕｂｅｒ Ｅａｔｓは、神戸で有名なお店や地域の小さいお店も活用していて、広まりつつあります。（緊急事態宣言発出で）市内の飲食店が非常に厳しいと聞いているので、何とかこういう対策で乗り切っていただきたい」と提携の意図を説明した。

４月１３日～５月１０日まで、１０００円以上は１００円引き、１５００円以上は２００円引きなど、オーダー金額に応じた４パターンの割引を設定している「Ｕｂｅｒ Ｅａｔｓ」。今回の取り組みは、同サービスを神戸市内限定で７月１２日まで延長するものだ。

現在、神戸市内で「Ｕｂｅｒ Ｅａｔｓ」に登録している約７２０軒のうち、中小飲食店５６０軒とこれから新規で登録する店舗が対象。延長期間中は神戸市が割引額を負担し、「予算は１５００万円になるだろう」と説明する。

「飲食店の売り上げも増え、消費者にとってもありがたい。この機会に市内の飲食店に活用してほしい」と話した。

取材・文／岩本