「こども本の森」に期待、安藤忠雄「生涯サポートしたい」

公開された図書館の館内。大きな階段の両側に本が並べられている(2月29日・子ども本の森 中之島)
建築家の安藤忠雄氏からの申し入れによって造られた「こども本の森中之島」(大阪市北区)が完成。2月29日におこなわれた内覧会で安藤氏は、「この図書館を育てるため、生涯サポートしていきたい」と思いを語った。
乳幼児から中学生を中心とした子どもたちが、本の魅力や文化・芸術に出合うというコンセプトで作られた同図書館。蔵書数は大阪市内の人から寄贈があった本が4735冊、新規に購入したもの1万3086冊、と合わせて17821冊となった。
ブックディレクターの幅さんによると、「一番気を付けたのは1冊でもいいから子どもたちに刺さるような本を」と選書。
「量ではネットのライブラリーにかなわない。重要視したのは、1冊1冊がキラキラ輝いて見え、その本のアイデアや感情、文章の1節、言葉・・・、何かが残るよう」と説明する。
また、木のぬくもりと開放感のある施設内は、「知らない本を偶然、手に取る機会をちりばめた」 と言うように、本の一節を抜き出した「言葉の彫刻」や映像によって本の紹介をするなど工夫がみられる。
館内に貸出カウンターはなく、本を外に持ち出して屋外で本を読んだり、椅子や階段など、さまざまな場所で本を楽しめる空間。本を通じて「スタッフ」と「子ども」の関係を築きやすいというのも特徴的だ。
安藤氏は、「大阪の文化の中心に子どもたちがやって来て、次の世代の大阪のリーダーを生み出す拠点になってほしい。スマホ半分にして、本や新聞を読むように伝えている。それに気づく子どもたちがいることを期待している」と語った。
なお、同館は3月1日に開館予定だったが、新型コロナウィルスの感染拡大を防止するために延長。現在のところオープン時期は未定。
取材・文・写真/岡田由佳子
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