熱狂的ファンが作ったカレー店「悟りを開きたい」と奈良に

「奈良をカレーの総本山にする!」という熱い想いを持つ店主の吉村萌々さん
カレーの名店が点在する奈良県に2月29日、「カレーの狂信的ファン」を自称するカレーマニアの女性による奈良市内初のネパールカレー専門店「菩薩咖喱(ぼさつカリー)」(奈良市北袋町)がオープンした。
奈良県出身の店主・吉村萌々(もも)さん(25歳)は、元々カレー好きで、学生時代から関西圏を中心に100軒以上を食べ歩き。それに加え、「毎日カレーを作って研究するほど、情熱を込めてカレー道を邁進してきました」と話す。
彼女の夢は、「奈良をカレーの総本山にする」こと。「奈良にもカレーの名店があるのに大阪ほど名物になっていない。ほかのお店と一緒に奈良をカレーで盛り上げられれば」という思いを持つ。
店名の「菩薩咖喱(ぼさつカリー)」の「菩薩」には、「カレーというジャンルのなかで悟りを開きたい」「真摯に修業を重ねていく」という謙虚な気持ちと決意が込めらた。
メニューは、ネパールの家庭料理「ダルバート」という豆(ダル)のカレー、米飯(バート)、アッチャール(副菜、漬物など)がセットになったもの。
看板メニューの「ダルバートセット」(1200円)は、チキンカレー(菩薩チキン)と豆スープに週替わりのカレーがセット。なかでもチキンは、通常よりトマトの量を多めに入れており、辛みのなかにまろやかな酸味と旨味がある。さらに季節の野菜を使用した約10種類もの副菜が豊富な点もこだわりだという。
食べ方は、まずはそれぞれの味を楽しみ、そのあとに3種類のカレーと副菜をすべてグチャグチャにして一緒に食べるというネパール式。吉村さんは、「全部混ぜることで、味と食感が一体となり、かつ、一口一口に変化が出て楽しめます」と説明する。営業は、昼11時から夕方5時まで(水・木曜休)。
取材・文・写真/いずみゆか
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