変わり者演じる井上小百合「意外とそのままで」と共通点

2020.3.26 22:00

「自分の時間軸で演じるようにしたら、すごくオードリーっぽいと言われるようになりました」と井上小百合(3月26日・大阪市内)

(写真3枚)

4月27日で「乃木坂46」からの卒業を発表したばかりの「さゆにゃん」こと井上小百合。現在開催中の東京公演に、ヒロインのオードリー役で出演するミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の会見が3月26日、大阪でおこなわれた。

同作は、ロジャー・コーマンの同名B級SF映画を、ディズニー映画の音楽を数多く手掛けたアラン・メイケン作曲でミュージカル化した舞台。井上は映画を初めて観たとき、「矛盾点がたくさんあるけど、それがいい」と思ったという。

「オードリーIIという植物にみんなが翻弄される、絶対にありえない世界だけど、そこがすごく面白いなあと。でも今回みなさんが(舞台に)立つと、そのフィクションがすごく生々しくなったりするんです。舞台を観た私の妹は、あまりにリアルすぎて号泣して帰りましたから(笑)」と、舞台ならではの「嘘の迫力」の魅力を語った。

井上演じるオードリーは、主人公のシーモアが憧れる風変わりな女の子。演じ方に悩んでるときに演出家と話し合った結果、思わぬ糸口をつかんだそう。

「『意外と井上さんそのままでいいんじゃない?』と(笑)。オードリーは周りからズレてるけど、自分のなかでは筋が通ってる人で、私も結構そうらしいんです。それで自分の時間軸のテンポで演じるようにしたら、すごくオードリーっぽいと言われるようになりました」と、役と自分の共通点を分析した。

さらに東京公演を経て、「お客さまの反応がいっぱい返ってきたことで、ちょっとつかめてきた」という井上。「映画版はハッピーエンドですけど、それを観た方はビックリするような終わり方。それを『あ、こういう終わり方でも面白いな』と思ってもらえたら」と意気込みを語った。

井上演じるオードリーは、妃海風(ひなみふう)とのWキャスト。シーモアは鈴木拡樹・三浦宏規(Wキャスト)が演じ、デーモン小暮閣下もオードリーIIの声で出演する。東京など4都市を経て、大阪公演は4月20日〜27日に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)で上演。チケットはS席12000円ほか、発売中。井上の出演スケジュールなど詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/吉永美和子

※本公演は新型コロナウイルス感染拡大防止のため公演中止となりました。詳細は公式サイトにて

ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』

日程:2020年4月20日(月)〜27日(月)
会場:新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6-5-13)
料金:S席12000円、A席7000円、特別席14000円
電話:06-7730-2222

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