奈良県知事「県内で新型コロナは広がってない」との認識

2020.3.20 21:00

「濃厚接触者を具体的にというのは、個人情報保護法に抵触する可能性がある。感染者と濃厚接触者は違う。さらに濃厚接触の可能性がある人も違う」と話す荒井知事(3月18日・奈良県庁)

(写真2枚)

これまでに8名の新型コロナウイルス感染者が確認されている奈良県。荒井正吾知事は3月18日の定例記者会見で、「感染経路は分かっており、幸いにも何とか抑えられている。(県内では)感染が広がっていない」との認識を示した。

1月に新型コロナウイルスの日本人感染者が国内で初めて確認された奈良県。これまでに発表された感染者8名(バス運転手1名、クルーズ船2名、大阪のライブハウス5名)のうち、5名は既に退院しており、2名は軽症、1名は無症状で入院しているのが現状だ。

しかし、3月16日時点で延べ320件のPCR検査(新型コロナウイルス診断方法のひとつ)をおこなっているが、8日に感染者が出た天理市の並河健市長からは、「PCR検査を広く受けさせて欲しい」「濃厚接触者の範囲を具体的に教えて欲しい」と要望。

これに対し荒井知事は、「県内の流行状況を考えて、濃厚接触者の自覚があり症状がある人など優先度の高い順に検査をおこなっている。奈良県は厚生省の範囲よりやや広めに検査をしてきた」と説明した。

また、「濃厚接触者を具体的にというのは、個人情報保護法に抵触する可能性がある。感染者に関しては情報共有しており、濃厚接触者に関しては公に情報共有していない。濃厚接触者で陰性だった人から感染した例は無く、範囲も曖昧」とも。

「今心配なところは、濃厚接触者で陽性か陰性か結果が出るまで分からない人の情報を公に共有できるかどうか。必要な情報を共有する場合はどの様なケースか、今後の課題になる」と考えを示した荒井知事。

今後については、「リスクコミュニケーションのひとつとして、陽性は発表しているが、PCR検査した人数や判定結果を時系列でパターンを決めて報道発表することも検討したい。早く峠を越すよう、日々数字と実例を見て用心し、感染防止に努めたい」と述べた。

取材・文・写真/いずみゆか

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