京都の大学生ら消えたお茶を復活、クラフトビールで再生

2020.2.17 08:00

「京都・中川まんまビーア!」(660円/本)。刺身や煮物など和食に合うさっぱりとした味わいに

(写真2枚)

京都市北区中川地区で古くから伝わるお茶を、「大谷大学」(京都市北区)の学生とNPO法人「ヒーローズ」(京都市上京区)が、クラフトビール「京都・中川まんまビーア!」として商品化した。

今回のビールで使用された「まんま茶」は、中川地区で地域の人たちが自家栽培・消費をしていた番茶のこと。60年ほど前までは同地域で親しまれていたもので、品種改良がされていない古来のままに近い珍しいお茶だ。

昭和を境に同地域でも栽培・消費ともにされなくなったが、2016年、同校の学生や地域の有志たちによって見事復活を遂げた。

(左から)大谷大学社会学部・志藤ゼミ1回生の井上さん、4回生の来田村さん、志藤修史教授、中川社会福祉協議会会長の水田隆一さん、NPO法人HEROES理事長の松尾浩久さん、西陣麦酒醸造責任者・中大路修平さん(13日・大谷大学)

そして2019年には、まんま茶の認知向上と更なる地域活性に繋げるために、障がい者の就労援助事業の一貫としてクラフトビールの醸造もおこなっているNPO法人「ヒーローズ」とコラボ。

学生たちが2019年秋に収穫し茶葉にしたものを使い、醸造家が独自のレシピを考案して作ったのが今回のビール。気になるその味は、少しクセのあるまんま茶の風味を活かしつつも、爽やかさも感じられる飲みやすいビールに仕上がっている。

今回のプロジェクトに参加した同校社会学部志藤ゼミ4回生の来田村さんは、「茶摘みが1番しんどかったです。急斜面のところに畑があるので、とても大変。でも自分たちが作ったビールができたのはうれしい。あっさりした味わいで飲みやすいです。ぜひ飲んでください」と、できたばかりのビールで、間近に控えた卒業祝いの乾杯をすることを楽しみにしていた。

「京都・中川まんまビーア!」は、2月14日から「西陣麦酒」のオンラインストアで瓶ビール(660円/本)の購入ができるほか、京都市内の飲食店「西陣麦酒 タップルーム」「京のSAKESORA」「クラフトマン」でも樽生にて提供される(価格は各店舗により異なる・売り切れ次第終了)。

売り上げの一部は、中川地区の地域住民の福祉増進活動に活用される。

取材・写真/野村真帆

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