外国人観光客も驚く、奈良の「若草山焼き」

2020.1.27 21:30

多くの人が、若草山の山麓で山焼きを楽しんだ(1月25日・奈良市)

(写真4枚)

古都・奈良の伝統行事『若草山焼き』が1月25日に開催。圧巻の若草山を見た外国人観光客らが、「アメイジング!」と驚きの表情を見せた。

奈良に早春を告げる伝統行事として、毎年1月の第4土曜日に開催され、例年約180万人もの人が楽しむこの山焼き。山全体が燃え上がる迫力満点の炎を間近で見ようと、「若草山」(奈良市)の山麓は多くの人で埋め尽くされた。

「お天気に恵まれた今年は、天候が悪かった昨年より山麓の来場者が多いと感じます」と若草山焼き行事実行委員。なかには「人が多いと聞いていたから、5時くらいから場所取りをしました」という京都からの観光客もいた。

午後6時過ぎ、オープニングで約600発の花火が古都の夜空を華やかに彩り、開始の号砲により、奈良市の消防団員約300名が春日大社「大どんと」の御神火を移した松明で一斉点火。若草山は、和太鼓と津軽三味線の奉納演奏の音色とともに一気に燃え上がった。

来場者のなかには外国人観光客も多く、初めて山焼きを見たというオランダ人のトーマスさんと中国人のカラさんカップルは、「アメイジング!!とても楽しかった」と満面の笑顔。暗闇のなかで真っ赤に燃える壮観な若草山をバックに、記念撮影をする人も多く見られた。

取材・文・写真/いずみゆか

『若草山焼き』

日程:毎年1月の第4土曜

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