JR銀河「景色を楽しむ時間をデザイン」

2020.1.28 07:00

車両デザインを担当した奈良県出身のデザイナー・川西康之さん(1月25日・吹田市)

(写真4枚)

関西から中国地方へ運行を開始するJR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」。車両デザインを担当した奈良県出身のデザイナー・川西康之(かわにし・やすゆき)さんが、その狙いを語った。

川西さんは、これまでリゾート列車「えちごトキめきリゾート 雪月花」など、数多くの鉄道関係のデザインを担当。今回重視したのは、「時間をデザインすること」だったという。

「長い乗車の間、ずーっとスマホを見ているようでは、地下鉄に乗るのと変わらない。この列車ならではの過ごし方を考えたときに、瀬戸内や宍道湖など、美しい景色を楽しむ時間にしてほしいと思いました」と川西さん。

たとえば、あえて台形状にしたグリーン個室は、窓の面積を広げて風景をよりワイドに味わえるように。また、寝るだけの座席と思われがちなクシェット(二段寝台)にも大きな窓を付けるなど、車窓にはこだわりがあり、個室では「照明を全部消せば、意外と車窓から楽しむ機会が少ない神戸の夜景を楽しめます」とオススメする。

大きな窓がとられたグリーン個室(1月25日・吹田市)
大きな窓がとられたグリーン個室(1月25日・吹田市)

また1号車は黄色、2号車は赤など、車両ごとにメインの色彩を変えたのも特徴。これは多様な座席があることを、視覚的にわかりやすくするためのデザインだ。

「バラバラだと保守管理が大変ですが、この方が個室から女性専用シートまで、さまざまなタイプがあることを知っていただきやすい。それで『次は家族で』『友達と乗ってみよう』と、そういう使い方をしていただければ」と、リピーターが増えることを期待した。

「銀河」の運行は5月8日からで、京都・大阪~出雲市(5月~9月)と大阪~下関(10月~2021年3月)の運行。前期は夜行特急、後期は昼行特急として週2往復する予定で、グリーン個室料金は通常期の場合、大阪~出雲市で7240円(別途要運賃)の予定。

取材・文・写真/吉永美和子

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