音楽の楽しさを体現、H ZETTRIO

2020.1.26 09:00

H ZETTRIO

(写真1枚)

全国をまわるホール&ライブハウスツアーを1月18日(愛知公演)からスタートした、ピアノジャズトリオ・H ZETTRIO。彼らのライブを一度でも体験すれば、「音楽ってこんなに自由で楽しいのか!」と目からウロコが落ちるはずだ。

H ZETTRIOは、ピアノのH ZETT M(青鼻)、ベースのH ZETT NIRE(赤鼻)、ドラムのH ZETT KOU(銀鼻)によるジャズトリオ。『リオ五輪閉会式』東京大会プレゼンテーション・セレモニーの安倍マリオのシーンで流れていた曲、といえば、ピンとくるのではないだろうか。

2013年頃から本格的な活動をスタートさせ、テクニカルかつ独創的なピアノと、それを支える強力でキレのあるリズムセクションのアンサンブルで、この3人以外には作り出せない音楽とグルーヴを追求してきた。その高度な音楽性と演奏テクニックはジャズ通も認めるところだが、あくまで「大人も子どもも笑って踊れる」をテーマに打ち出しているのも、彼らの特異なところ。

毎年春には「こどもの日スペシャル」なる子ども向けの恒例ライブをおこなっている彼らだが、最近では通常のライブでも親子連れが大挙し、ペンライトを振りながら歓声をあげる光景が定着しつつある。

ピエロのような鼻のルックスとおどけた仕草で笑いを誘い、会場の空気やハプニングも取り入れながら飛び跳ねるように鍵盤を叩き、畳み掛けるようなグルーヴで観衆を興奮のるつぼへと巻き込んでゆく。

ジャズトリオならではのスリルと瞬発力にあふれながらも、どこかトップアスリートのプレイにも通じる。これはもう言語もジャンルも世代も超えてゆく、参加型エンタテインメントだと言っても過言ではないだろう。

ちなみに、バンドの中心人物であるH ZETT Mは、かつてPE’Zや椎名林檎、東京事変の周辺で活躍した人物と同一人物であるという噂があり、2019年の『ミュージックステーション』では、H ZETTRIOの3人が椎名林檎のバックメンバーとしてシレッと演奏する姿も確認されている。そんな神出鬼没ぶりも、また心憎いかぎりなのだ。

今回のライブは、今年の元旦にリリースされたニューアルバム『REーSOーLA』のリリースツアー。2019年は毎月1日に12カ月連続で新曲のシングル配信を達成した彼らだが、なんと今年も同様の企画を継続するそうで。ジャズという音楽の間口をポップに広げながらも、前人未到の領域に挑み続ける彼らがどんなステージを見せてくれるのか。

関西ではホールツアーが3月6日に兵庫「太子町立文化会館 あすかホール大ホール」、7日に兵庫「ライフピア いちじま大ホール」、8日に滋賀「野洲文化ホール」、ライブハウスツアーが2月28日に京都「KYOTO MUSE」、既にソールドアウトしているが3月22日に奈良「NEVER LAND」で開催される。

文/井口啓子

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