京都賞に選ばれた米国作家ジョナスって?

2019.12.26 07:00

「ジョーン・ジョナス展」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)より《Moving off the Land Ⅱ》

(写真8枚)

1960年代後半から活動しているアメリカの美術家、ジョーン・ジョナス(1936~)。彼女の第34回(2018)京都賞受賞を記念した展覧会が「京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA」(京都市中京区)で、2020年2月2日までおこなわれている。

京都賞とは、1984年に稲盛和夫(京セラ株式会社名誉会長)設立による公益財団法人「稲盛財団」が創設した日本発の国際賞。毎年、「先端技術部門」「基礎科学部門」「思想・芸術部門」の3部門4授賞対象分野の専門領域において、優れて顕著な功績を残した人物を讃えている。

ジョナスは、パフォーマンスとニューメディアを融合させた新しい表現の先駆者であることが評価。その活動はパフォーマンス(公演)とインスタレーション(展示)という形でおこなわれる。今回も、展覧会に先立つ12月12日に「ロームシアター京都サウスホール」(京都市左京区)でパフォーマンス『Reanimation』の公演がおこなわれ、本展にそのインスタレーション版が出品作品の一部として展示されている。

ジョーン・ジョナス 京都賞受賞記念 パフォーマンス「Reanimation」 撮影:井上嘉和 12月12日、ロームシアター京都サウスホール

同作は、映像、音楽、小道具、衣装が彼女の身体と相関しながら展開していくパフォーマンスで、アイスランドの作家ハラルド・ラクスネスの『極北の秘教』(1968年)からインスパイアされたもの。現在の地球温暖化が引き起こす氷河の融解、そして環境破壊をテーマにした作品だ。

本展では『Reanimation』のほか、3作品を紹介。また彼女が大学でおこなった授業の記録や資料も展示され、5つのコーナーでジョーン・ジョナスの活動が概観できる。映像と音に囲まれた空間に身を置くと、作品世界に没入した感覚が得られるはず。なお、作家の意向により作品に字幕は付いていない。しかし、作中の言葉を訳したカードが置かれているので、英語が分からなくても心配は無用だ。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

『ジョーン・ジョナス 京都賞受賞記念展覧会「Five Rooms For Kyoto:1972-2019」』

期間:2019年12月14日(土)~2020年2月2日(日)※月曜休(1/13開館、1/14休館)
時間:11:00~19:00 
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都市中京区押油小路町238-1)
料金:無料
電話:075-253-1509

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