Mー1決勝進出者、お笑い好き女子大生が解説

2019.12.20 21:00

今年はオズワルドを応援します

(写真10枚)

■ すゑひろがりず(2011年結成/昨年準々決勝進出)

すゑひろがりず。左から南條、三島(準決勝の様子)(C)M-1グランプリ事務局

【漫才の特徴】我流で習得したという能、狂言、歌舞伎の要素がふんだんに取り入れられた漫才で、日本の伝統芸能にも注目が集まりそう

マヂカルラブリーやジェラードンも所属する、埼玉の「大宮ラクーンよしもと劇場」を中心に活動する芸人で構成される「大宮セブン」の一組。袴姿で鼓を携える姿は、個性が爆発している今年のファイナリストのなかでも、ひときわ異彩を放つ。唯一無二の芸風で、台風の目となって決勝をかき回すであろう「雅な」コンビに、注目が集まる。

■ ニューヨーク(2010年結成/昨年準々決勝進出)

ニューヨーク。左から嶋佐、屋敷(準決勝の様子)(C)M-1グランプリ事務局

【漫才の特徴】飄々としながら皮肉や偏見を炸裂させる、突き抜けた性格の悪さが心地良い。ブラックでアウトローな漫才

一昨年はネット界隈を炎上させ、一躍ときの人となったものの、2018年は無念の準々決勝敗退を喫した彼ら。YouTubeチャンネルの開設やラジオ配信など、活動拠点を多方面へと広げた今年、長らく「ネクストブレイク」と評されてきた東京吉本屈指の有望株が、遂に決勝の舞台へ。

■ ぺこぱ(2008年結成/昨年準々決勝進出)

ぺこぱ。左からシュウペイ、松陰寺太勇(準決勝の様子)(C)M-1グランプリ事務局

【漫才の特徴】ツッコミ、かつ「優しいフォロー」。インパクト大の見た目はもちろん、世相にコミットしたネタが令和の新時代を感じさせる

一度見たら忘れられないツッコミ・松陰寺太勇が着用しているスーツは、7000円なのに色も生地も良いという代物だが、袖や裾を直すのに13000円ほどかかったこだわり(?)の一品。唯一の吉本興業以外(サンミュージックプロダクション)からのファイナリストだけあって、注目度も高い。

■ 見取り図(2007年結成/昨年決勝第9位)

見取り図。左から盛山、リリー(準決勝の様子)(C)M-1グランプリ事務局

【漫才の特徴】目は合わないのに息ぴったり。淡々とした掛け合いのなかに、使ってみたくなるワードがてんこ盛り!(「あたおか」は今年流行りましたよね)

M−1トップバッターから早1年、特に関西での知名度はメキメキ上がり、「なんばグランド花月」での単独ライブも満席立ち見の大盛況(ちなみに筆者はチケット取れませんでした泣)。2018年のリベンジを果たすべく2度目の決勝進出を果たした今年は、ファイナリスト経験者として優勝への期待も大きい。

■ ミルクボーイ(2007年結成/昨年準々決勝進出)

ミルクボーイ。左から駒場、内海(準決勝の様子)(C)M-1グランプリ事務局

【漫才の特徴】ひとつのテーマで広がり続ける斬新な「リターン漫才」、だんだん増幅するおかしさがクセになる

「3日目の角刈りが1番良い」というツッコミ・内海と、ボディビルコンテストでの優勝経験もあるボケ・駒場からなる異色のコンビ。ただそんな特徴を一切ネタに盛り込まず、話芸のみで勝負。2019年初のテレビでの漫才がこのM−1ということで、気合い十分。昭和の雰囲気を漂わせながら、狙うは令和初のM−1王者の称号だけ。

・・・・

本番のネタ順は、クジを引き、呼ばれたコンビがそのままネタを披露する「笑神籤(えみくじ)」方式。この9組と視聴者投票で敗者復活戦から勝ち上がった1組による漫才バトルが繰り広げられます。昨年と違い、今年は「敗者復活組」のクジが引かれるまで、どの組がその1枠を手にするのかわからないというもの緊張感を煽ります。

『M−1グランプリ2019』放送は12月22日・18時34分から、敗者復活戦は同日13時55分からABCテレビほか全国ネットで生放送。敗者復活戦から決勝戦まで制覇すれば、30本近い漫才を観ることができる、楽しすぎる最高の1日。「今年1番おもろい漫才師」が決まる瞬間を見届けましょう。

ABCテレビ『M-1グランプリ2019』

放送:2019年12月22日(日)・18:34〜

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