スタバ初の森林浴店!?大阪の栗の木を使用

2019.11.27 19:00

「スターバックス コーヒー LINKS UMEDA 2階店」の外観。外壁の一部と屋根は植物で覆われている

(写真7枚)

JR大阪駅北側、「ヨドバシ梅田」に隣接する巨大商業施設「リンクス梅田」2階に「SHINRIN-YOKU TREE」を店舗デザインコンセプトにした「スターバックス コーヒー LINKS UMEDA 2階店」(大阪市北区)が11月27日にオープンした。

高層ビルに囲まれた梅田の真ん中で、ほっとひと息つけるような癒やしの空間を提供したいと考えられた店内には、大阪産のクリの木がふんだんに使われている。オーダーを受け付けるバーカウンターの天板や、フロントパネル、店内のイスやテーブルがそうで、手を触れると温もりのある柔らかな感触だ。広報担当の田中有紀さんは「森のなかで深呼吸をするように木々の香りとコーヒーの香りをめいっぱい吸い込んでほしい」と話す。

「おおさか河内材」を使った柱やベンチなど、木の温もりが感じられる3階フロア

また、大阪産のスギの木の無垢の丸太が9本、中央に並んだ3階は、見事な開放空間。設置されたベンチも木目が美しいスギの木で、大阪府南河内エリアで採れる「おおさか河内材」が使われている。店内はぐるりとガラスで囲まれ、陽の光が注ぐなか、木材を提供された河内長野市の森でさえずる鳥の声が、階段に設置されたクリの木で作られたスピーカーから時折、流れてくる。

2階と3階をつなぐ階段の壁面には、アーティスト・淀川テクニックによるアート「梅田みらみらの木」を設置。川や海に漂流する廃棄物などを使って作った巨大な魚のアート「宇野のチヌ」が代表作の同作家。今回は、店舗のために制作した家具や木材加工で出てくる端材などと、それを使って大阪府内の子どもたちが作った「森のいきもの」をアートピースにして、枝を広げる大きな木と2羽の鳥が制作された。目を凝らしてよく見てみると、色とりどりのパーツは淀川に漂流する廃棄物だ。

同店では、このように大阪府内産の木材にフォーカスすることで、地域の自然を大切にすること、それが永続的に続くことなど、コーヒーを片手に環境を考えるきっかけになれば、との願いがこめられているという。地元産の木材で作ったテーブルを設置する店舗は全国で19店あるが、大阪では初の試みとなる。

「スターバックス コーヒー LINKS UMEDA 2階店」

2019年11月27日(水)オープン
住所:大阪市北区大深町1-1 LINKS UMEDA 2F
営業:7:00〜23:00 不定休
席数:98席(2階13席、3階73席、テラス席12席)

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