NHKが決勝戦を受信公開、110人熱狂

2019.11.8 00:10

「NHK大阪放送局」でおこなわれたBS8K映像の受信公開の様子(7日・大阪市内)

(写真4枚)

11月7日におこなわれた『ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)』(会場:「さいたまスーパーアリーナ」)のバンタム級トーナメント決勝。その試合のBS8K映像の受信公開が「NHK大阪放送局」(大阪市中央区)の1階アトリウムで実施され、110人が世紀の一戦を見守った。

現WBA・IBFバンタム級王者で世界3階級制覇王者の井上尚弥と、現WBA世界同級スーパー王者で5階級制覇王者のノニト・ドネアという屈指のカードとなった同決勝戦。その注目度の高さから、「NHK大阪放送局」は5日、1階に設置されている280インチ大型モニターでBS8K映像の受信公開を急遽決定した。

この日おこなわれた試合は、大方の予想に反して、大接戦の展開に。2ラウンドでは井上選手がキャリア初のカットを負い、流血するシーンも見られたが、最終12ラウンドまでもつれた試合は、井上の判定勝ち(3−0)という結果に。WBSS初代王者に君臨した。

大阪市内から訪れた末松創さん(左)と小倉彩花さん(7日・大阪市内)

大阪市内から訪れた末松創さんと小倉彩花さんは、「井上選手が優勝して感動しました。僕自身、小中高とボクシングをしていて、井上選手も小さいころから知っていました。ひとつ上の先輩で、ヒーローみたいな存在。あの頃も本当に強かったです。これからもずっと応援します!」と感無量の様子。

また、神戸市から来た村越博史さんは、「僕自身、40年来のボクシングファンで、100戦以上試合を見ているけれど、本当に今まででいちばんの試合だった。年齢を重ねてもなお返り咲いたドネア選手。中盤になんとか持ちこたえて勝利を掴んだ井上選手。僕自身も年齢に負けず、見直さないと!と思えた」と興奮気味に話した。

NHKにとって「プロボクシング」の生中継は、1962年2月7日の海津文雄 vs 権藤正雄以来、57年ぶりのこと。この試合の模様はWOWOWライブで放送(9日・夜9時)されるほか、その舞台裏に密着した『プロフェッショナル 仕事の流儀』がNHK総合で放送(11月12日・夜10時半)される。

取材・写真/岡田由佳子

WOWOWライブ『エキサイトマッチスペシャル WBSS決勝戦 井上尚弥 vs ノニト・ドネア』

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』

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