片岡仁左衛門が語る、南座への深い愛情

2019.11.5 13:00

十五代目片岡仁左衛門が「南座」への深い愛情を語った(11月2日・大阪市内)

(写真1枚)

11月30日から、約1カ月に渡って上演される「京都四條南座」(京都市東山区)の『吉例顔見世興行』。今年の出演者のひとりで、南座とはゆかりの深い十五代目片岡仁左衛門が、「本当の意味でのホームグラウンド」だという南座への思い入れを語った。

関西の歌舞伎俳優の家に生まれ、南座は「小さい頃からの遊び場」だったという仁左衛門。「物心ついて、初めての(記憶がある)劇場が南座。そこで遊んでて、お芝居してたので、やっぱりほかの劇場にはない気持ちを持ってます」という。

さらに、1991年の大改装以前の南座について「今は楽屋になっている3階は個室の食堂があって、ホテルみたいなコース料理が食べられました」と、当時を知るからこその話題も。

「昔は芸姑さんや舞妓さんが、お座敷を抜けてひいき役者(の演目)だけ観に来たりして(笑)、華やかでしたね。(1階が)桟敷席だったので、いっぱいになったら、客席からガーッと迫ってくる感覚がありました。今は椅子(席)になってお客さんは楽になったけど、前よりそういう感覚が薄くなったのは寂しいですね」と、懐かしむように語った。

2018年のリニューアルオープンについては、「劇場さんが頑張って、以前の(劇場の)雰囲気を残せたのがうれしいです。永久に守っていってほしい」と、深い愛情を見せた仁左衛門。

『當る子歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』は、11月30日~12月26日に上演。チケットは1等25000円、2等A12000円、2等B10000円、3等8000円、4等6000円、特別席27000円。チケットは11月6日に発売される。

取材・文・写真/吉永美和子

『當る子歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』

日程:2019年11月30日(土)~12月26日(木)
会場:南座(京都市東山区四条大橋東詰)
料金:1等席25000円、2等席A12000円、2等席B10000円、3等席8000円、4等席6000円、特別席27000円
電話:0570-000-489
チケットは2019年11月6日(水)発売

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