イクメン舞台に小川菜摘「母性ダダ漏れ」

2019.10.29 22:30
(写真6枚)

なだぎ武の役は「達者じゃないとできない」(岡部)

──そしてなだぎさんは、これが空晴初出演となりますが。

なだぎ「何回か観させていただいて、いつか出演したいと思ってました。しかも菜摘さんと初共演ということで、何か深い縁を感じています」

小川「いやいや。なだぎ君の出た作品は結構拝見させていただいてるんですけど、本当にグイグイ引っ張ってくれる役者さんなので、やっぱり共演してみたくって。だからべっち(岡部)にキャストの相談をされたときに、すぐ『なだぎ君はどう?』って言いました」

なだぎのキャスティングに「めっちゃいいかもと思った」と岡部尚子
なだぎのキャスティングに「めっちゃいいかもと思った」と岡部尚子

岡部「なだぎさんが演じる林(リン)さんは、ちょっと女性的なところがある男性で、達者な方じゃないとできない役なんです。変にオカマっぽくやると、すごく薄っぺらくなってしまう。菜摘さんから名前が出たときに、すぐ『めっちゃいいかも』と思ったんですけど、実際稽古を観ていても、今までにない新しい林さんが生まれてるなあと思います」

──今稽古をされていて、苦労してる点などはありますか?

なだぎ「僕が今まで舞台で演じた役は、ひとりで暴れまわってるとか、結構激しい動きの役が多いんですけど、今回は本当に会話劇。言葉の紡ぎ合わせだけでテンポよく見せるというのを、今まであまり経験してないので・・・。取りあえず、頭が糖分を欲してます(一同笑)」

小川「そうそう! 本当に油断できないんだよねー。みんなで短いセリフを大事につないでいくとか」

なだぎ「しかも(出演者)全員が、ほぼ出ずっぱりですしね。とにかくみんなの会話を集中して聞いてないと、自分のセリフがパッと抜けてしまったりするんですよ」

小川「『えっ!』っていうのもちゃんとセリフで書いてあるから、驚きの気持ちを表情だけじゃなく、ちゃんと声にしないといけない、というのも結構トラップで」

なだぎ「それで1回詰まると引っ張られて、次の大事なセリフが抜けたりとか」

小川「バトンが伝わらなかったら、そのままみんながコケていく(一同笑)」

なだぎ「そう考えたら、10人でリレーをやってるみたいなもんですよ」

小川「そうね。最後のひとりまで、バトンをつなげあっていくというのが、一番の苦労点です」

「10人でリレーをやってるみたいなもんですよ」となだぎ武
「10人でリレーをやってるみたいなもんですよ」となだぎ武

岡部「だから体力というより、集中力から来る心労が大きいんでしょうね。戯曲を読みかえすと、本当に言葉だけで押し切る話なので『ようこんなんやってたなあ』って、自分でも思います(笑)。 今の私から見ると、物足りない部分もあったんですけど、みなさんがプラスアルファでいろいろされることがスパイスになって、だいぶ面白くなってきています」

舞台 空晴プロデュース『ボクのサンキュウ。』

日程:2019年10月30日(水)〜11月5日(火)
会場:HEP HALL(大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)
料金:一般4000円、22歳以下3500円、高校生以下2000円(当日はそれぞれ500円増)
電話:070-1773-3232(空晴)

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