イクメン舞台に小川菜摘「母性ダダ漏れ」

複雑だけど愛しい人間関係を、テンポの良い関西弁の会話で見せる、大阪の劇団「空晴(からっぱれ)」。彼らの代表作である『ボクのサンキュウ。』が、多彩な俳優を招いて今秋、大阪・東京で上演される。初演当時「男性の育児」をいち早く取り上げた名作に、令和の時代に向けて「産まない女性」の思いもプラスしたという舞台。空晴主宰で作・演出の岡部尚子と、出演する小川菜摘となだぎ武に話を聞いた。
取材・文/吉永美和子
──『ボクのサンキュウ。』は、赤ちゃんの人形相手に育児体験をする、男子寮の男たちの奮闘を描いた作品でした。今回寮のオーナーとして、女性役を追加したのはなぜでしょう?
岡部「2018年、『アイホール』(兵庫県伊丹市)の演劇ラボラトリー(教室)の公演でこの作品を上演したとき、女性の受講者が多かったので、いろんな女性の役を追加したんですね。でもそれによって、この作品の面白さがさらに際立ったんです」
──男性オンリーのキャストだと、描ききれなかった何かが見えたと。
岡部「そうです。この作品を17年前に書いたときは、イクメンという言葉もなく、男性たちがワチャワチャと育児をする姿が、すごく新鮮だと言われました。でも今は女性にとっても、子どもを産む・産まないの話はわりとデリケートなことだし、デリケートに扱いすぎて変になったりするじゃないですか? それを描きたいと思って、女性をひとり入れてみました」

──その紅一点の小川さんは、空晴作品にゲスト出演したり、岡部さんの脚本をリーディングしたりと縁が深いですが、岡部作品の魅力とは?
小川「まず、誰にでも刺さるセリフが多いことですね。笑いのセンスもすごくあるし。でもやっぱり、お芝居を観た後に『大事な人に電話したい』『あの人ともう一度向き合いたい』って思わせる作品を書ける人だってこと。しかもそれを絵空事じゃなく、とてもリアルに描いてるところがすごく好きだし、演じていても楽しいです」
舞台 空晴プロデュース『ボクのサンキュウ。』
日程:2019年10月30日(水)〜11月5日(火)
会場:HEP HALL(大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)
料金:一般4000円、22歳以下3500円、高校生以下2000円(当日はそれぞれ500円増)
電話:070-1773-3232(空晴)
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