滋賀「大津祭」に向け、曳山の組立完了

「動く美術品」とも例えられる曳山。本祭ではJR大津駅から伸びる「中央通り」でからくり人形が披露される 提供:(公社)びわこビジターズビューロー
滋賀の『湖国三大祭』のひとつ『大津祭』(10月12日・13日)に向けて、13の町で曳山(ひきやま)を組み立てる山建てと、曳き初め(試し曳き)が10月6日におこなわれた。
江戸時代から約400年間続き、「天孫(四宮)神社」の祭礼である『大津祭』。江戸時代に東海道五十三次の宿場町として栄えた大津で、各町の商人が経済力の象徴として建造されたのが曳山だ。
能楽や中国の故事を題材とした「からくり」が特徴で、ゴブラン織りといった装飾品で飾り立てられ、神輿や仮装行列「ねりもの」とともに町中を巡行する。
この日、曳山の土台となる3つの車輪・玉(たま)と泥台(どろだい)の上に、四本柱(しほんばしら)」と屋根を、朝から昼にかけて専門の職人が組み立て、町によっては子どもたちが装飾品を磨きあげるなどして参加した。

曳き初めでは、お囃子の男衆を乗せて、職人と町内の人々がスムーズに動いているか、造りに問題がないかを確認。祭の当日は、全国から集まったボランティアが曳き手を務めるため、町内の人々が曳く機会はこの試し曳きのみ。職人に「ご苦労様」と声をかけたり、完成した曳山を喜んだり、人々の高揚感が肌で感じられる1日となった。
『日吉山王祭(ひよしさんのうさい)』(4月・大津市)、『長浜曳山祭(ながはまひきやままつり)』(4月・長浜市)に並ぶ歴史ある大祭で、体育の日の前々日に宵宮(よみや)を、その翌日に本祭が開かれている。
コンチキチンとお囃子の音色が響き渡るなか、提灯を灯し、本祭用の装飾品やからくり人形を曳山とともに展示する「宵宮」は10月12日の夕刻~21時。13日の本祭は9時半~18時で、曳山でからくりが披露する見事な演舞にも注目を。
取材・撮影/中河桃子
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