心斎橋駅の新・旧デザイン、街の声は?

2019.8.31 12:00

批判の声が多く上がった、地下鉄御堂筋線「心斎橋駅」の旧デザイン案(2018年12月発表)

(写真3枚)

その奇抜なデザインに対する批判が巻き起こった、大阪の地下鉄15駅のリニューアル計画。「大阪メトロ」は今月29日、SNSや市民からの批判を受けてブラッシュアップした新案を発表。旧デザイン案と新デザイン案、街の人はどちらを支持するのか? その実態を調査した。

今回は、もっとも大きな批判の的となっていたのは地下鉄・御堂筋線「心斎橋駅」。その旧・新デザイン案を比べるべく、街頭アンケートを実施。心斎橋駅周辺で10代〜60代の男女・60人を対象に、新・旧をあえて隠して好きな方を選んでもらった。リニューアルすることを知っていたのは4割ほど。票数の内訳は、旧デザイン派(パネルA案)が16人、新デザイン派(パネルB案)が44人。新デザイン派の支持が多い結果となった。

新案が発表された翌日の30日、大阪の路上でアンケートを実施した

新デザイン(B案)に賛同した人々の意見として、「旧案は、色・柄が多く落ち着かない」(50代・女性)、「長年通っても飽きない気がする」(40代・男性)といった「落ち着いた雰囲気」を求める声や、「カラフルなデザインが好きな人もいると思うが、好みが分かれる」(20代・女性)など、公共性の高い空間ゆえに、シンプルさを評価する声、「シャンデリアが残って良かった」と、かつての意匠を踏襲したことへの安心感も見られた。

一方で、旧デザインを支持する人々も16人いた。幅広い世代で「明るい雰囲気が良い」と答え、新案に対して「地味すぎる」と話す人も。さらに新デザイン派のなかにも、「この柄は苦手だが、カラフルさに心斎橋らしさはある」と、街の特色を示していると一部評価する声もあった。

アンケートに答えてくれた20代女性は、「旧案はちょっと目がチカチカする」とコメント

アンケートに答えてもらうなかで、新デザインを選びながら「地味」と話す人も多くいた。SNS上では、発表された新案に対して「前の気持ちわるさは無くなった代わりに何も提案できてない」、「温かみのないデザインに見える」、「踏襲はうれしいけど、開通当時のデザイン復刻がいちばんスタイリッシュかと」など、このデザインリニューアル自体を歓迎しない人も多くいた。

声をかけた60人のうち、リニューアルを知らない人が6割ほどいたのと同時に、積極的な選択ではなく、消去法で選んでいるようだった。市民からの批判によりデザイン案を改めたものの、この調査を通して、市民の意見は「どちらにも、それほど賛同していない」のだと感じられた。

29日に発表された5駅(心斎橋駅、梅田駅、中津駅、堺筋本町駅、動物園前駅)のデザインは、新案で確定。順次設計と工事の準備が進む予定だ。未発表の10駅についても、市民と意見交換を続けながら2020年には公表する予定とのこと。

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