蔵を改装、岡山の山奥に手作りサウナ!?

2019.8.23 07:00

手作りサウナがあるのは、右手(うて)と呼ばれる山あいの静かな集落

(写真6枚)

大阪から車で2時間半、岡山県の山奥の人口約30人の限界集落に、使われなくなった蔵を改装しサウナを作ってしまった人がいる。地域おこし協力隊として東京から移住してきた丸山耕佑さんだ。

地域の方とともにゲストハウスを運営するかたわら、美作(みまさか)市の職員として移住の相談や受け入れ窓口としても活動する丸山さん。使われなくなった蔵を再利用できないかと考えていた。「僕自身、もともとサウナが好きだったこともあるんですが、蔵の構造やサイズ感がサウナにちょうど良いなと思って。地元の人と協力し、半年以上かけて完成させました」。

サウナの発案者、東京からやってきた丸山耕佑さん

サウナの発祥はフィンランド。歴史は長く、1500年以上も続くカルチャーだ。なかでも丸山さんが作ったのは「キング・オブ・サウナ」と呼ばれるスモークサウナ。薪を燃やして室温を上げ、充満する煙をすべて出し切った後に入るというもの。

「パブリックハウスアンドサウナ久米屋」の玄関

「場所が山に囲まれているので、良質な薪が手に入ったり、目の前の川で拾える石がたまたまサウナストーンに使えたり。サウナ作りにばっちりの環境が整っていたのです」と丸山さん。内壁の木材にたまった熱が部屋を温めるので、独特の息苦しさを感じないのも特徴。じっくり座って体の芯から温まることができ、スモーキーな香りも相まって非日常的なリラックス感が味わえる。

自生する植物からつくったクロモジのアロマウォーター

今後は、ゲストハウスの宿泊客はもちろん、地元に住む人たちにとっても、サウナをなじみのあるものにしていきたいと話す。「サウナは、フィンランドではもっと公共的な使われ方をしています。みんなが気軽に集まれる場所、ここでもそんな場所を目指したい」。

ゲストハウスでは、地元のお母さんとの交流会として手作り晩ごはん(要予約、1人1000円)も楽しめる。自炊もOK

サウナ→水風呂→外気浴のサイクルをくりかえす「温冷交換浴」が入浴の基本。スモークサウナも貴重だが、川の流れる音や風に揺れる木々の葉音を聞きながらの外気浴はまた格別だ。入浴法のひとつ「ロウリュウ」に使うアロマウォーターを自生する植物から作ったり、水分補給にオリジナルシロップのドリンクを用意したりと、手間暇かけたサービスが随所に。隣接するゲストハウスに宿泊することもできるので、思う存分大自然のなかのサウナを楽しんで。名称は「パブリックハウスアンドサウナ久米屋」(岡山県美作市右手156−1)。サウナ付きの素泊まりは4750円から。

出典:雑誌「SAVVY(サヴィ)」2019年10月号・旅特集より 写真/コーダマサヒロ

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「パブリックハウスアンドサウナ久米屋」
岡山県美作市右手156-1

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