シン・エヴァ上映会にファン「前作忘れた」

2019.7.10 18:00

観賞エリアは総立ちになるほどファンが詰めかけた大阪会場の「グランフロント大阪 うめきた広場」(7月6日・大阪市内)

(写真4枚)

7月6日・夜8時過ぎに国内5都市で開催され、約30万人が参加したとされる『シン・エヴァンゲリオン劇場版 0706作戦』。本編の冒頭約10分を観たファンからは、作品に対するさまざまな想いが聞かれた。

1995年にアニメが放送されて以降、一度は映画化(1997年〜1998年)され、結末がついたと思わせながらも内容を大幅に見直して再度映画化(2007年〜)。すべてを追ってきたファンにとっては、次作でようやく山の頂上に登るという雰囲気が感じられる。

会場に来ていた44歳の男性は、「ようやくこれがラストなんですよね。庵野監督、もうエヴァンゲリオンから離れてたと思っていたんですが、ネットでこのイベントを知って走ってきました」と特別映像の配信を喜んだ。また、旅行で大阪を訪れていた33歳の男性も、「ずっと心配してたんです。もう前作忘れちゃいました(笑)。監督の作った『シン・ゴジラ』のシンが今度のタイトルになるって、なんか意味があるんじゃないですか」と勘ぐる。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『:破』『:Q』(C)カラー
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『:破』『:Q』(C)カラー

同イベントでは、パリでおこなわれた主人公・碇シンジ役の声優・緒方恵美のトークショーも生中継。結末はまだわからないが、新作の音声収録は少しずつ進んでいると説明し、「最終話だからさみしい思いもあるが、終わりをしっかり見届けたい」と話した。

さらに映画制作の進み具合について訊ねられると、「庵野秀明監督から物語の内容についてどちらがいいか聞かれた」と緒方。同アニメに関わって24年が経つが、作品の内容について意見を聞かれたのはこれが初めてだったと驚いた様子だった。

『JAPAN EXPO 2019』に参加した高橋洋子や緒方恵美らの映像も生中継
『JAPAN EXPO 2019』に参加した高橋洋子や緒方恵美らの映像も生中継

冒頭10分40秒に登場したコンピュータ機器は最新型になっており、さまざまな進化や進歩が見られる次作にファンは期待がふくらむ。ただし、しっかり2020年に公開されればの話だが。

取材・文・写真/谷知之

映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

2020年公開
総監督:庵野秀明
制作:スタジオカラー
配給:東宝 東映 カラー

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