テレビ欄の「タテ書き」、どう作る?

2019.5.17 08:00

「タテ読み」を込めた番組の紹介欄

(写真2枚)

ヨコ書きの新聞テレビ欄をタテに読んだとき、隠されたメッセージが浮かび上がる「タテ読み」。スポーツの国際大会にちなんだ「日本ガンバレ」や、お正月特番に「新年おめでとう」など、気づいた人を楽しませてくれるが、その作り方はどうなっているのか。本日17日の新聞にタテ読みの番組紹介を寄せたMBS(毎日放送)・木村プロデューサーに話を伺った。

──木村さんが作ったのは、本日(17日)夜6時から放送の「阪神VS広島戦」紹介文。「ぶち破れ!オレがヤル矢野阪神優勝」というメッセージをこっそりと込めたわけですが、今回、なぜタテ読み原稿を作ったんですか?

木村さん「実はこの『タテ読み』をはじめたのが、系列局であるHBC(北海道放送)の方で、関係者の間でもよく話題になっていました。しかし、普段担当するデイゲームだと、放送時間の関係で紹介文が4行くらい。タテ4文字ではインパクトがないと諦めていたんですが、今回は放送枠が夜6時から夜10時まで。タテの文字数もたっぷりあるので、チャンスだと思って」

──放送時間が長いほど「タテ読み」は見栄えがすると。16文字もある今回の原稿は、どうやって考えたのでしょうか?

木村さん「まず決めたのは左の言葉(タテ)です。まずは矢野監督の掲げたスローガン『ぶち破れ!オレがヤル』は絶対に入れたいなと。それから大阪の局として、阪神に優勝してほしい思いを込めて『矢野阪神優勝』で締めました。(行数の短い一部の新聞では、『ぶち破れ!オレがヤル虎優勝』に)」

──では、先に決めたメッセージに合わせて、ヨコの文章を考えていく・・・かなり難しそうですね。

木村さん「そうなんです。『ぶち破れ』の『ち』はどうしよう、とか、タテの文字に対応する単語を考えていきます。ただ、『ち』から始まる言葉ってあんまり無くて」

「MBSベースボールパーク 阪神 VS 広島」

放送:2019年5月17日(金)・18:15〜

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