大阪IRの事業者候補が、早くも一手

2019.5.13 19:00

左からCEOのエド・バワーズさん、代表執行役員兼社長のジェイソン・ハイランドさん

(写真5枚)

「日本MGMリゾーツ」(大阪市北区)が5月13日、大阪・夢洲(ゆめしま)でのカジノを含む統合型リゾート(以下IR)参入に向けての会見を大阪市内でおこなった。

「IR」(Integrated Resort)とは、ホテル、レストラン、ショッピングモール、エンタテインメント施設、国際会議場・展示場、カジノを含む巨大な施設。国際観光都市としては、世界の潮流でもあり、橋下市長時代から何度も提言されてきた。吉村洋文大阪府知事も、市長時代から夢洲への誘致を宣言し、大阪の新たな観光地としてベイエリアに注力している。

事業者候補のひとつである同社は、アメリカ・ラスベガスの「ベラージオ」など28ホテル・ブランドを所有する「MGM リゾーツ・インターナショナル」が、日本法人として2014年に設立。日本でのIRの最有力地として大阪を掲げ、2019年1月に大阪オフィスを開設した。

今回の会見では「オリックス」と共同での参加を表明し、「日本らしく、大阪ならではのIRを目指すためには日本の企業に参加してもらわなければいけないと考えている。オリックスだけでなく、関西の中小企業とも手を組んでいきたい」と、同社のCEOのエド・バワーズさんは語った。

会場は上から見ると水引型に。15日まではアンケート回答者に抽選でプレゼントも実施
会場は上から見ると水引型に。15日まではアンケート回答者に抽選でプレゼントも実施

大阪府・大阪市からは、夢洲地下鉄延伸費202億円の負担、3000室以上あるホテル、ギャンブル依存症対策、治安・地域風俗環境対策などが事業条件に含まれているが、それらついても承諾した同社。「これまでの調査の結果から、IRについて知ってもらう機会が多いほど『行きたい』と思ってもらえることも分かった」とも話した。

同社は、IRの認知度を高めるため、イベント『みんなで考える統合型リゾート=IR』を5月13日から31日まで、商業施設「グランフロント大阪」(大阪市北区)にて無料で開催。IRや企業を紹介するパネル展示や、意見収集のためアンケートを実施する。

『みんなで考える統合型リゾート=IR』

期間:2019年5月13日(月)〜31日(金)
時間:10:00〜17:00
会場:グランフロント大阪 ナレッジプラザ(大阪市北区大深町3-1)
料金:入場無料

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