東京での初演(2016年)では即完売だったプレミア音楽朗読劇『VOICARION Mr.Prisoner』。上川隆也、林原めぐみ、山寺宏一による話題作の再演が3月16日・17日、「サンケイホールブリーゼ」(大阪市北区)に関西初上陸する。
VOICARIONとは「VOICE」とギリシャ神話に登場する天馬「ARION(アレイオーン)を組み合わせた造語で、物語は音楽朗読劇の第一人者と言われる藤沢文翁のオリジナル。舞台は19世紀のイギリス・ロンドン塔。地下3階にある独居房に幽閉されている囚人252号は、「絶対に声を聞いてはならない囚人」と呼ばれていた。
この囚人を調査する文豪・チャールズと、囚人の正体を知るクライヴ・ヘイスティングス卿の2人1役を演じる上川隆也は、再演の喜びを語る。「山寺さん、林原さんという大変尊敬している演者さんや、大変な技術や志を持っているミュージシャンのみなさまたちとご一緒できる機会を再び得られてとてもうれしい。初演での3人のユニゾンをさらに強く感じられる舞台を作り上げたい」と意気込む。
観客の想像力を掻き立てるため、舞台美術や照明、衣裳なども随所に工夫を凝らし、「舞台という形態を十分に生かして、朗読劇をよりエンタテインメントとしてお届けします。演劇の舞台と大差ない作品だと思います」といざなう。3月3日からの東京公演を経て、大阪公演は3月16日・17日。チケットは9000円ほか、1月12日に発売。
取材・文・写真/岩本和子
日程:2019年3月16日(土)・17日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪市北区梅田2-4-9)
料金:S9000円、ブリーゼシート5000円
電話:06-6341-8888
URL:https://www.tohostage.com/voicarion/2019prisoner/