お正月準備、奈良・薬師寺でお身拭い

2018.12.31 13:00

世界遺産「薬師寺」(奈良市)でおこなわれた『お身拭い』(29日・奈良市内)

(写真3枚)

世界遺産「薬師寺」(奈良県奈良市)の薬師寺如来や日光・月光菩薩像の埃を拭って清め、新年を迎える準備をする『お身拭い』が29日におこなわれた。

『お身拭い』は毎年おこなわれる恒例行事で、1年間に積もった埃を落とすことで、見守っている人たちの心の埃も取り除き、新たな気持ちで新年を迎えることができると言われている。この日は約200人の参列者がその様子を見守った。

8人の僧侶と全国から集まった青年衆40人が、薬師寺」に飾られる鏡餅のもち米を蒸したお湯を使い、浄布で丁寧に仏像の埃をふき取っていった。その最中は般若心経が響き、参列者のなかにも僧侶たちとともに唱える人も。

僧侶8人とボランティアの学生集約40人が参加した、仏像のお身拭い(29日・奈良市)

この日、岡山県から同寺を訪れたという藤原由美さんと河本未加さんは、「奈良が好きで毎年訪れているのですが、『お身拭い』と見たのは初めて。きれいになった仏像を見られてとてもうれしいです」と笑顔。

金堂の3体の仏像が終わった後は、大講堂の弥助三尊像や東院堂の聖観世音菩薩像のお身拭いもおこなわれ、お正月にむけた準備が着々と進められた。「薬師寺」では、大晦日31日の夜11時半から、参拝者による除夜の鐘つきも予定されている(整理券配布)。

取材・文・写真/岡田由佳子

「法相宗大本山 薬師寺」

住所:奈良市西ノ京町457

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