延暦寺、参拝者のため工期4年を延長

2018.12.18 07:00

外観が覆われ、 修繕中の根本中堂

(写真5枚)

日本仏教を代表する天台宗総本山「比叡山延暦寺」(滋賀県大津市)。修繕中である国宝・根本中堂は工期を遅らせ、「修学ステージ」を設けて公開中だ。

延暦寺発祥の地・東塔(とうどう)の本堂で、毎日多くの人々が参拝に訪れる寺の代表的な建物・根本中堂。琵琶湖の湿気や積雪の多い土地柄で損傷が激しいため、2016年より約10年かけて屋根を葺き替えたり、塗装を塗り直したりする「平成の大改修」をおこなっている。

2段になっている修学ステージ
2段になっている修学ステージ

「完全に立ち入り禁止にしてしまえば、およそ6年で終わります。しかし参拝される方々の思いも大切にしたい」という担当者の思いから、あえて工期が4年近く延びるにもかかわらず、今年の8月にお堂を囲む、2段構造の「修学ステージ」を正面側に設けたのだそう。

現在は屋根の解体や彩色の調査をおこないつつ、古文書に記された伝統の技法に則り修繕中。1段目では、すすやホコリでくすんだお堂の天井絵を元の色彩に戻す作業や、飾り金具を修理する手元などの映像をモニターで見学でき、2段目は普段であれば目の届かない屋根も至近距離にあり、ときには職人が作業している姿が見えるのだとか。

花束が描かれたお堂の天井「花天井(はなてんじょう)」(写真提供:比叡山延暦寺)
花束が描かれたお堂の天井「花天井(はなてんじょう)」(写真提供:比叡山延暦寺)

12月と来年1月は屋根の銅の部分と銅の下の木部の解体・修繕がメインとなり、参拝の度に異なる改修状況を目にすることができる。2019年1月からは御堂内部の修復を開始予定。

取材・文・写真/中河桃子

「比叡山延暦寺」

住所:滋賀県大津市坂本本町4220
時間:8:30~16:30※12月は9:00~16:00、1・2月は~16:30。受付は閉堂の30分前まで
巡拝料:700円
電話:077-578-0001

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