デジタルアート2巨頭、大阪芸大で展示

2018.12.3 12:30

チームラボ《Gold Waves》

(写真2枚)

11月27日に竣工した大阪芸術大学アートサイエンス学科の新校舎。建築家・妹島和世が設計した建築はもちろんだが、同時開催されるイベント『竣工記念展示』も実は見逃せない。

同展では、新校舎の1階と地下の3つのギャラリーなどで15組以上の作品を展示。なかでも注目は、客員教授の猪子寿之が率いる「チームラボ」と、同じく客員教授の村松亮太郎が率いる「ネイキッド」という、デジタルアート2大巨頭の作品が見られることだ。

ネイキッド《TOKYO ART CITY BY NAKED-東京俯瞰図-》

チームラボの作品『Gold Waves』は、コンピュータ上で三次元の水の動きをシミュレーションして波を構築し、無数の水の粒子の挙動で立体的に描かれた線の集合を平面化したもの。その巨大なスケールに圧倒されることは間違いない。なお本作は新校舎の向かいにある11号館で展示されている。

一方、ネイキッドは同社の代表的なコンテンツから、東京という街を稼働させるエネルギー源となる交通インフラ、電波、人口などが稼働する様子を3DCGアニメ―ションで表した『TOKYO ART CITY BY NAKED-東京俯瞰図-』をはじめ、4つの人気作品をコンテナで展示している。

「デジタルアート・ミュージアム」を全国各地で開催する「チームラボ」と、京都・二条城を舞台にした花の映像インスタレーションを展開する「ネイキッド」。この2社の作品が同じ場所で見られるというのは、貴重な機会。このほか、アートサイエンス学科の客員教授陣が制作した作品も展示され、建築家・妹島和世によるアートサイエンス学科新校舎の設計から完成に至る過程3年間を、写真家・ホンマタカシが追ったドキュメント映像も展示されている。展示は12月4日まで、入場無料。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

『大阪芸術大学アートサイエンス学科棟 竣工記念展示』

期間:20018年11月27日(火)~12月4日(火)
時間:11:00~17:00 
会場:大阪芸術大学 アートサイエンス学科 新校舎(大阪府南河内郡河南町東山469)

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本