alcott「お茶の間に響く音楽を」

2018.12.4 20:00

alcott。左から、谷里志(Ba)、貴田宰司(Vo&Gt)、内田将之(Gt)、小浦哲郎(Dr)

(写真2枚)

神戸を中心に活動するロックバンド・alcott(アルコット)が、ニューアルバム『あまのじゃくし』をひっさげ、12月20日に大阪のライブハウス「心斎橋 Music Club JANUS」(大阪市中央区)でワンマンライブをおこなう。

2010年に大学の友人同士で結成。癌を患った内田将之(Gt)の約1年間の闘病生活やドラマーの脱退など、幾度となく訪れた解散の危機を乗り越えながら活動を継続し、今年3月に発表した音楽×小説×映像のコラボプロジェクト『LOVE LETTERS』が話題に。

恋愛をテーマに制作したalcottの楽曲を基に、SNSなどで若い女性を中心に人気のライター・カツセマサヒコが小説を、欅坂46やback numberなどのMVを手がける映像制作会社isai Inc.がドラマ映像(歌手で俳優の森崎ウィンらが出演)を手がけたこの企画は、10〜20代を中心に注目を集め、後にCD付きの小説として書籍化、映画館での上映イベントも実施されるなど盛り上がりを見せた。

そんな『LOVE LETTERS』の4曲や『代々木ゼミナール』のCM曲などを含むニューアルバム『あまのじゃくし』を11月14日にリリースした彼ら。サポートメンバーだった小浦哲郎(Dr)がバンドに加入し、4人体制で作り上げたこともあり、かなりの自信作が完成したという。貴田宰司(Vo&Gt)は「今の僕たちの集大成という感じ。これまでいろんな壁がありましたけど、自分たちを信じて乗り越えてきました。自分のための曲でもあり、自分のことを信じてくれた人たちのための曲でもある。誰かの力になれるように、と思いをこめました」と振り返る。

14日に「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」(大阪市中央区)でおこなわれたリリースイベントには、多くの若い女性が集まった
14日に「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」(大阪市中央区)でおこなわれたリリースイベントには、多くの若い女性が集まった

活動から8年。先日開催され、今年で6年目となるalcott主催のサーキットイベント『ブタフェス2018』はソールドアウトし、1000人を動員。地元を盛り上げる自主企画のほかにも、クラウドファンディングでリード曲『FUN』のMV制作をおこなったり(スマホ型MVで、話題のインスタグラマーやTikTokerが多数出演)と、時代に合ったさまざまな試みをおこなってきた。次はどんなおもしろいことを展開するのだろうか、期待せずにはいられない。

「もっといろんなことに挑戦していきたいし、ジャンルにおさまらずに何世代も楽しめるような名曲を生み出して、お茶の間に鳴り響く音楽を作らないと、と思う。家族連れで来てくれるような、そんなバンドになりたいですね」(貴田)。ワンマンライブのチケットは前売2800円で各プレイガイドで発売中。

『alcott “あまのじゃくし”ツンデレラ・ストーリー TOUR 2018』

日時:2018年12月20日(木)・19:00〜
会場:心斎橋Music Club JANUS
料金:前売2800円、当日3000円(1ドリンク代別途要)
電話:06-6882-1224(GREENS/平日11:00〜19:00)

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