上妻宏光「三味線によるダンスチューン」

2018.11.28 21:00

右が三味線プレイヤーの上妻宏光、左はDJの寺田有美子(28日・α−STATIONスタジオ)

(写真1枚)

FM京都・α-STATIONの番組『SUNNYSIDE BALCONY』(月〜木曜)に28日、三味線プレイヤーの上妻宏光(あがつま・ひろみつ)が登場。11月7日発売のニューアルバム『NuTRAD』について語った。

津軽三味線において、木乃下真市と双璧をなす若手の第一人者である一方、ジャンルを超越した音楽活動で、海外でも活躍する上妻。ニューアルバム『NuTRAD』では、津軽三味線にEDMやネオソウルを採り入れて、新たなる境地を切り拓いた。

「僕の演奏が大きく変わることはなく、どんな洋服を着させるか。初めてEDMというジャンルに挑戦したんですけど、古典にも踊るための楽曲はあるんです。でも、それは踊りありきの楽曲で、今回は三味線によるダンスチューン。伝統楽器でみんなを踊らせたい!をテーマに作りました」と語った上妻。

アルバムでは、ボーカル・三線に宮沢和史を迎えて、THE BOOM『いいあんべえ』のカバーも収録されている。上妻は、「僕と宮沢さんは同じような境遇というか。僕が茨城出身で青森の音楽をやって、宮沢さんは山梨出身で沖縄のサウンドを取り入れていて。賛否いろいろあると思うんです。僕の場合、青森じゃない人間が津軽のニオイ、三味線の香りを出すことはできないと何回も言われたし」と告白。

さらに、「(宮沢さんも)沖縄の人から『内地の人間に分かるか』ってこともあったでしょうし。もちろん賞賛もありましたし、『島唄』によってJポップ・シーンに沖縄のメロディが入ってきて(全体が)盛り上がった。僕も民謡だけじゃなく、違うサウンドとやることで、『三味線って面白いな』と興味を持ってもらえれば」と、求道者らしいコメントも。

2019年1月17日には、そのアルバムを携えて大阪でのライブも決定(会場:ビルボードライブ大阪)。縦横無尽に広がり続ける上妻の津軽三味線を、生で体験する絶好のチャンスだ。

α-ステーション『SUNNYSIDE BALCONY』

上妻宏光

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