志尊淳、3カ月の猛特訓を経て「無駄なことなんてないと思う」

──早見さんの存在が、みんなを見守るマネージャーにぴったりでした。
志尊「それに、なんか大人な雰囲気を出してました」
早見「大人な雰囲気?!(笑)」
志尊「プライベートよりも、大人な感じでいてくれた! なんか大人だった、俯瞰して見てくれてた。それに、プラスの言葉しか言わないから、すばらしかったです。『めっちゃ良かった!』『かっこよかった!』ってとにかく気持ちを上げることを言ってくれて」
早見「普通にかっこいいって思ったからかっこいいって言っただけで。かっこいいって言ったらこの子たち頑張れるかなっていう、そんな余裕は私にはなかったです(笑)。見てるこっちもやっぱりシュートが決まったらうれしいし、シュートだけ決まらないときとかあって撮り直しになると、本人たちが一番焦るだろうけど、こっちもなんか焦るし」
──決勝試合のときの、ベンチでの早見さんの喜怒哀楽っぷりはすばらしかったです。
志尊「あれ、良いですよね〜。あの感じ、試合中の僕たちは見れてなくて試写で初めて見たんですけど、『応援するところ、めっちゃ良かったよ』って言ったもんね、あかりに。一緒に戦ってる感じがすごく出てた」
早見「あと、ファールされたっていうシーンで本当に怒ってたよねって言われた(笑)」
志尊「台本にセリフとかないんですけど、本気でキレてたよね(笑)。でもセリフがないところでああいう自然なものが出るっていうのは、僕たち選手とともに戦ってたからこそだよなって思いました」

──選手たちの喜ぶ表情もすごくリアルでした。
志尊「あれも、終わって『ありがとうございました!』って顔を見合わせたらみんな泣いてて。でも、寛太が『淳くん、めっちゃうれしかったんですけど、涙出ませんでした!』って(笑)」
早見「アハハ!」
志尊「『なんで涙出ないんだよ〜〜〜! どうやって泣いてんですか!』って言われて」
早見「でも、涙が出てるから良いってわけではないから! 涙を流してるから、淳くんの演技が良かったとかそういうことじゃないけど、寛太は涙を流したかったんだろうね(笑)」
──なんかとても想像できます(笑)。でもゼロから仲間と作り上げていくって、想像以上に大変で、でも達成感もすごいんだろうなと思うんですが、志尊さんはこれまで合唱(ドラマ『表参道高校合唱部!』)とか新体操(舞台『タンブリング』)とか、そういう作品が多いイメージがあります。
志尊「そうなんですよ〜多いんです。最初のほうはどれも本当に大変でしたね。でもやることで役に反映できることがいっぱいありますし、仕事としていただいている立場でできないっていう選択肢はないし、やらないっていう選択肢もないので。役立たないことなんかない、無駄なことなんかないと思うんですよね」
──なるほど。
志尊「たとえば中高の勉強でも、素因数分解とか社会に出て何に使うんだよってよく言うじゃないですか。でもそれを使う使わないは別にして、公式の解き方のアプローチをいろんなところに当てはめるとか、なんか役に立つ部分って絶対にあると思うんですよね・・・って何笑ってんの?(笑)」
早見「大人ですね!」
志尊「なんだよ(笑)。だから、無駄なことはないと思っています」
──バスケの試合はもちろん、この作品では『仲間を信じること』『家族と本音で話すこと』などいろんなテーマがありました。作品を通して、改めて伝えたいメッセージはありますか?
志尊「やっぱりどの作品でも、観て受ける感情って違うと思うんですけど、この作品って特にそれが違うなっていうことを試写を観た方たちの感想を聞いて思ったんですよ。ある人は家族との関係性がすごくすばらしくて、それを経て自分が成長していく過程が良かったっていいますし、ある人はバスケの躍動感がすごくてハラハラドキドキした、ある人は友情っていいよね、部活っていいよねって」

──先日志尊さんが文部科学省の鈴木大地スポーツ庁長官と対談したときには、鈴木長官は『いじめなどから逃げても良い、ということを大々的に表現してくれたのがすごくうれしかった』とおっしゃってましたよね。
志尊「そうなんです。この作品は本当にそれぞれの状況によって感じることが変わって、それは僕にとってすごく魅力的だなって思う。『弱小チームが全国大会に行くって、綺麗事かよ』って思われるかもしれないですけど、表面的に見たらそうかもしれないんだけど、すごく熱いエネルギーを持ってみんなで作ってますし、ぜひ家族でも観て欲しいです」
──作品から学べる、人生において大切なことがたくさんありますもんね。
志尊「なんか休日は戦隊モノ、みたいなのがあるかもしれないんですけど、戦隊モノと匹敵するくらい家族で観たい作品だと思います。あ、戦隊出身者もたくさん出てるので!(笑)」
早見「本当だ、5人も出てるってなかなかないよね(笑)。うん、私も淳くんと同じような気持ちで、みんなで熱い気持ちで作った作品なので、やっと届けられるって思うとワクワクします。気になる人はぜひ観てください!」
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