80年代がテーマ、大阪で現代美術展

日比野克彦《BJ.MACKEY》1982年 岐阜県美術館蔵
「国立国際美術館」(大阪市北区)で、11月3日からおこなわれる『ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代』は、80年代の10年間の現代美術を振り返る大規模展です。
1970年代以前の美術、とりわけ現代美術では、特定のイズム(主義・主張)に基づいて表現活動をおこなうのが主流でした。たとえば、抽象表現主義、ポップアート、ミニマルアート、コンセプチュアルアートなどです。ところが1980年代以降、その枠組みが揺らぎ始めました。ニューペインティング(新表現主義)やシミュレーショニズムといった流行もありましたが、それらがシーン全体を覆うのではなく、異なる個別の動向が併存する状況になったのです。過去の経緯に縛られない若手作家が次々に登場し、特に関西では「関西ニュー・ウェイブ」と呼ばれる一群の作家たちが大旋風を巻き起こしました。

本展では、1980年から89年(昭和55年から平成元年)を1年ごとに区切った展示で構成し、この時代に活躍した65作家の約100作品を展示します。多様な展開を見せた80年代の現代美術を一括りにするのは無理難題かもしれませんが、それでも何か共通の傾向が見えたとしたら、それが80年代の現代美術の本質と言えるでしょう。当時をリアルタイムで経験した昭和世代はもちろん、平成生まれの美術ファンにも刺激的な展覧会です。期間は1月20日まで、料金は一般900円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代』
期間:2018年11月3日(祝・土)~2019年1月20日(日)※月曜・12/28~1/4休(12/24・1/14開館、12/25・1/15休館)
時間:10:00~17:00(金土曜~20:00)※入場は閉館30分前まで
会場:国立国際美術館(大阪市北区中之島4-2-55)
料金:一般900円、大学生500円
電話:06-6447-4680(代表)
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