大正時代の革新的日本画、和歌山で展覧会
2018.10.30 07:00
(写真5枚)
1918年(大正7)に京都で結成された美術団体「国画創作協会」。彼らの業績を回顧する『創立100周年記念 国画創作協会の全貌展』が、11月3日から「和歌山県立近代美術館」(和歌山県和歌山市)でおこなわれます。
大正時代の美術界では、ポスト印象派をはじめとする近代西洋絵画が盛んに紹介され、その影響を受けた若者たちが相次いで決起しました。「国画創作協会」もそのひとつです。メンバーは、野長瀬晩花、小野竹喬、土田麦僊、村上華岳、榊原紫峰の5名。彼らは近代西洋絵画から影響を受けた新しい日本画の創造を目指しました。しかし当時の画壇は彼らの急進的な表現を受け入れようとはしません。その旧態依然とした在り方に疑問を抱いた彼らは、自分たちの団体(国画創作協会)を創立。展覧会(国展)を毎年開催して、自由な創作活動を展開したのです。
本展は、1993年以来25年ぶりに行われる国画創作協会の回顧展です。作品数は約90点。村上華岳の《日高河清姫図》(重要文化財)、土田麦僊の《大原女》、小野竹喬の《春耕》をはじめとする名品が揃うほか、榊原紫峰の《奈良の森》、野長瀬晩花の《初夏の流》といった大作も見られます。時代の権威におもねることなく、勇気をもって自分の表現を貫いた国画創作協会の画家たち。彼らの純な生き様は、100年後の我々にもぐさりと突き刺さります。期間は12月16日まで、料金は一般800円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『創立100周年記念 国画創作協会の全貌展』
期間:2018年11月3日(祝・土)~12月16日(日)※月曜休
時間:9:30~17:00 ※入場は16:30まで
会場:和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上1-4-14)
料金:一般800円、大学生500円
電話:073-436-8690
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