ルーヴル美術館の肖像作品が、大阪に集結

2018.9.19 11:00

エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン《エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像》1796年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom

(写真5枚)

フランスが誇る美の殿堂「ルーヴル美術館」の「肖像」をテーマにした展覧会が、9月22日から「大阪市立美術館」(大阪市天王寺区)でおこなわれます。

現代では多くの人が、スマホで自分や家族、友人を撮影しています。現代は肖像が極限まで身近になった時代と言えるでしょう。一方、古代の世界でも肖像は盛んに作られてきました。肖像は洋の東西を問わず最も長い歴史を持つ芸術ジャンルのひとつなのです。では、人はなぜ肖像を作るのでしょうか。本展では、「記憶」「権力」などのキーワードからその秘密に迫っています。

セーヴル王立磁器製作所 ルイ=シモン・ボワゾの原作に基づく《フランス王妃マリー=アントワネットの胸像》1782年 Photo © Musée du Louvre, Dist. RMN-Grand Palais / Peter Harholdt /distributed by AMF-DNPartcom

「記憶」では、人の存在を記憶するために作られた肖像を取り上げます。フランス革命の重要人物の死の場面を描いた作品など、中世末期から19世紀までのフランスの作例が中心ですが、古代ローマの金属杯なども見られます。また、展覧会のプロローグに登場する古代エジプトの棺に添えられたマスクや棺に描かれた肖像も、記憶のための肖像のひとつです。

「権力」では、王や皇帝などの君主が自分の権勢を知らしめるために作った肖像が並びます。古代メソポタミアのハンムラビ王、フランス革命に散った王妃マリー・アントワネットなどが登場しますが、最も注目すべきはフランスの英雄ナポレオンを描いた絵画やデスマスク計5点です。

ほかには、哲学者や文学者の肖像、奇抜な肖像画で知られるジュゼッペ・アルチンボルドの作品などが紹介され、長い歴史と多様性を持つ肖像表現の世界をたっぷり味わえます。とても身近なのに、実は非常に奥深い肖像表現の世界。その醍醐味を知る絶好の機会です。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか-』

期間:2018年9月22日(土)~2019年1月14日(祝・月)※月曜休&12/28~1/2休(9/24・10/8・12/24開館、9/25・10/9休館) 
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで) 
会場:大阪市立美術館(大阪市天王寺区茶臼山町1-82・天王寺公園内)
料金:一般1600円、大高生1200円
電話:06-4301-7285(なにわコール 年中無休・8:00~21:00)

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