関西の幻のカレー、有志により復活
2018.8.30 17:00

関西のカレー通では有名だった大阪・中津のカレー専門店「スパイス飯店」。2010年に急遽閉店、幻の味となった同店の「タイカレー」が、1週間限定で「阪急うめだ本店」(大阪市北区)の催事で復活。その懐かしの味を求めて、大勢の人が訪れた。

チキン、タケノコ、ナスなどが入ったタイカレー
チキン、タケノコ、ナスなどが入ったタイカレー画像一覧

今や当たり前となったスパイスカレーだが、北浜の「カシミール」(当時は堀江)、中津の「カンテ グランデ」とともに、関西スパイスカレーの黎明期を支えた同店。ジャズとブルースをこよなく愛するマスターが作る、マイルドな口当たりながらも辛さがグッと来るカレーが人気だった。が、マスターの病気が発覚したため前触れなく、閉店することに。

当時、スパイス飯店のTシャツもデザインした、有志のひとり馬場さん
当時、スパイス飯店のTシャツもデザインした、有志のひとり馬場さん画像一覧

今回は催事に合わせ、有志とマスターの母と妻が一緒となって『スパイス飯店 復活奮闘プロジェクト』を結成。常連のひとりであった馬場丈雅さんは、「マスターが『いつかやってよ』とレシピを渡してくれていた。いつか実現したいと思いながらも、こんなにも時が経ってしまっていた。今回は縁があって、お話をいただいたので、みんなで実現しました」と話す。

マスターのヴェスパ、当時の写真なども入り口付近で展示
マスターのヴェスパ、当時の写真なども入り口付近で展示画像一覧

今年の1月から試食会を重ねて、納得がいくまで試行錯誤を繰り返し味を再現。また「食べるものだけでなく、できる限りお店の雰囲気も味わってほしかった」と、マスターが乗っていたバイク「ヴェスパ」、店のオブジェなども配置し、壁の絵、外観も当時の姿に近づけたという。また器も復刻するため、信楽焼きの窯元を訪れたが、惜しくも引退。しかし、偶然にも出会うことができ、その想いに賛同してくれた陶芸家が、当時と同じ器を作ってくれたのだそう。

初日に訪れた客のなかには「実現してくれてありがとう。感謝です」と、涙しながら喜びをスタッフに伝えた人も。また、お店を知らなかった人も、その思いを感じ取っておいしさを噛みしめているという。マスターの味を受け継いだ「タイカレー」(951円)は9月4日まで、『カレーとカレーのためのうつわ展』でいただける。

『カレーとカレーのためのうつわ展』

期間:2018年8月29日(水)〜9月4日(火)
時間:10:00~20:00(金・土曜は~21:00、最終日は〜18:00)
会場:阪急うめだ本店 9階催場(大阪市北区角田町8-7 9F)
電話:06-6361-1381
URL:https://www.hankyu-dept.co.jp

  
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