地元民との共存狙い、大阪で朝食イベント

2018.8.3 06:00

大阪「銅座公園」前の長屋一帯で開催された『銅座モーニング』(7月29日・大阪市内)

(写真5枚)

早朝からおいしい料理やおやつを楽しめる子ども向けイベント『銅座モーニング』が7月29日、谷町四丁目と谷町六丁目近辺の「銅座公園前」(大阪市中央区)で開催。ファミリー層が多く訪れ、お店や人との交流を楽しんだ。

今回のイベントは、「銅座公園前」の長屋に10年にわたって店を構える「味酒 かむなび」の伊戸川浩一さんと、2017年にオープンした「hapo」の国本幸延さん、そして、「鮨 三心」の石渕佳隆さんら3人が、「子どもが来られるイベントがしたい」と企画した。

その理由は長屋に店を構えるなか、周りにはマンションが増え、若い年齢層と今まで長屋に住むお年寄り、地元民との共存が必要だと思ったから。特に普段、なかなか店で触れ合う機会のない子どもとお酒を飲めない人たちと交流したかった、とも。そのため、イベントは夏休み特別企画として、子どもとお酒が苦手な人でも楽しめるドリンクやフードでもてなすことに。

ランプ専門店「コバルトブルー」では、子どもたちがサンキャッチャーつくり(300〜500円)を楽しんだ(7月29日・大阪市内)

当日は、朝の6時半からラジオ体操をしてスタートを予定していたが、台風の影響でラジオ体操は中止に。天候が回復したことから、イベント自体は開催されることになった。 主な客層は当初の狙い通りファミリー層で、夜はなかなか敷居が高いお店でも、リーズナブルな料理と店内や人に触れあえるとあって多くの人が集まった。

この日、子どもを連れてイベントに参加したイトオテルミー療術師で3児のママである内田亜希さんは、「いつも通っている公園の前のお店、ひとたび入れば、それぞれ異空間が広がっていて、本当にリゾート気分を楽しめました。夏休みに行き場のない子連れに、とてもありがたいイベントでした」と、笑顔を見せた。

イベント発起人でもある「鮨 三心」の石渕佳隆さん(左)と「hapo」の国本幸延さん(7月29日・大阪市内)

主催者の伊戸川さんは、「予想以上に多くの人に来ていただきうれしい。カウンター越しにお子さま連れのお客さまを見るのは新鮮でした。今回のイベントでマンションと長屋が共存する町の理想の姿を見ることができたと思います」と手応えを感じたという。次回開催は未定だが、前向きに検討するという。

取材・文・写真/岡田由佳子

『銅座モーニング』

日時:2018年7月29日・6:40~12:00

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