大人が楽しめる絵本原画展、兵庫・西宮で

2018.8.3 16:00

ジュアン・ネグレスコロール(スペイン)「動物たちの町」

(写真5枚)

関西の絵本ファン、イラストファンが毎年楽しみにしている展覧会『イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』が、今年も8月11日から「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)でおこなわれます。

同展は、1964年から続く世界で唯一の子どもの本専門の見本市『ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア』でおこなわれている絵本原画コンクールを、日本に紹介するものです。このコンクールは5点1組のイラストを用意すれば誰でも参加でき、作品の既発表・未発表を問いません。今年は約70カ国から3053点の応募があり、日本人10名を含む25カ国77作家(うちユニットが3組)が入選しました。本展では全ての入選作品が見られます。

マヌエル・マルソル(スペイン)「ドン・フェルミンの伝説」

また、特別展示として、昨年に第8回ボローニャSM出版賞を受賞したマヌエル・マルソルの受賞記念絵本『ドン・フェルミンの伝説』の原画約20点を紹介。同じく特別展示として、昨年の入選者で今年のブックフェア会場のパネルやサインに採用されたクロエ・アルメラの原画13点と、その絵を使ったアニメーションも見ることができます。

佐藤文音(日本)「ヘンテコ猫を探しに旅をする、姉弟の話。」

さらに今年は、美術館の相互割引が実施されます。本展と、芦屋市立美術博物館の「チャペック兄弟と子どもの世界」(9/9まで)、伊丹市立美術館の「みんなのレオ・レオーニ展」(8/11〜9/24)で、いずれかの半券を持参すれば、入場料が団体料金に割引されるというものです。また、西宮市大谷記念美術館と芦屋市立美術博物館をつなぐバスも運行されます。実施日は、8月14日・21日・28日で、料金は100円。夏休みのお出かけに賢く活用をおすすめします。期間は9月24日まで、料金は一般800円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』

期間:2018年8月11日(祝・土)~9月24日(休・月)※水曜休 
時間:10:00~17:00(金曜~19:00)※入場は閉館30分前まで 
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市中浜町4-38)
料金:一般800円、大高生600円、中小生400円
電話:0798-33-0164

『2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』

関連イベント『西宮ぎゃらりーさんぽ』

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