「京都四條南座」(通称:南座/京都市東山区)で、11月1日に幕を開ける『吉例顔見世興行』。二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎と三代にわたる高麗屋の襲名披露公演でもあり、幸四郎と染五郎が初めて親子で『連獅子』に挑む。
親獅子が子獅子を谷底へと突き落とし、這い上がってきた子だけを育てるという獅子の伝説を再現した舞『連獅子』。幸四郎は、「なんとかここで大きくなってもらいたいという思いがある」と染五郎への思いを明かした。
また、「『連獅子』は親子の物語ではありますが、お芝居としては狂言師の左近と右近が踊りを見せる舞踊でもあります。僕自身の解釈としては(親獅子と子獅子の)踊り比べだと思っているので、ぜひとも親獅子と子獅子、どっちがいいか、どっちが上手か、お客さまに判断していただきたいと思います」と、内心は親子のバトルだとも。
「どっちが勝つかという踊りだと思っているので、ひとつ頑張ってください」と幸四郎がエールを送ると、その言葉を受けた染五郎は、「親獅子を崖から突き落とす勢いでやりたいと思います」と強気の返答。不敵な笑みを浮かべ周囲を驚かせた。期間は25日まで、チケットは一等席25000円ほか、10月15日に発売。
取材・文・写真/岩本和子
日程:2018年11月1日(木)〜25日(日)
会場:京都四條南座(京都市東山区四条大橋東詰)
料金:1等25000円、2等A12000、2等B10000円、3等8000円ほか
電話:0570-000-489
URL:http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/