滋賀に、町家で泊まる商店街ホテル

2018.7.29 08:00

550メートルにわたって店が並ぶ通称「ナカマチ商店街」。この商店街を中心に、HOTEL講の棟が点在。右側手前が1棟貸しの「丸屋」

(写真10枚)

宿場町として栄えた「大津百町」(滋賀県大津市)の商店街に、宿泊施設「商店街HOTEL 講 大津百町」が、8月10日にオープンする。こちらは、リノベーションした築100年以上の町家を貸しきって宿泊できるのが魅力だ。

滋賀県の工務店・谷口工務店が、町家の保存、そして地域に観光客が訪れる仕掛けを作るために企画した同ホテル。全国各地でホテルを展開する雑誌「自遊人」に運営を依頼し、「ステイ・ファウンディング」をコンセプトに、宿泊することで現地の魅力を体感してもらうことも狙いのひとつ。

周辺の店を巡る商店街ツアーも無料でおこない、滋賀の野菜、お酒、漬物、和菓子などの買い物を楽しみながら、一軒家で「暮らすように泊まる」スタイルを提案。びわ湖へも徒歩約10分と優美な自然も気軽に味わえ、京都駅へも電車で9分で、京都旅行がてら利用できるスポットと立地も好条件だ。

「丸屋」にあるフィン・ユールのベーカーソファ(写真右)。デザインもさることながら、すっぽりと包み込まれる背面と、座り心地が秀逸
「丸屋」にあるフィン・ユールのベーカーソファ(写真右)。デザインもさることながら、すっぽりと包み込まれる背面と、座り心地が秀逸

わざわざ泊まりたくなる宿泊施設を目指し、デザインを手掛けるのはホテルや住宅で数々の賞を受賞した建築家の竹原義二氏。土壁や書院造りの床の間などは残しつつ、フィン・ユールやアルネ・ヤコブセンといった、北欧の一流デザイナー家具をインテリアに採用し「和×北欧」のモダンな印象に。「洗練されたデザインと快適性を兼ね備えた北欧家具で、心安らぐひとときを過ごしていただければ」と広報担当者。

茶漬け用のうなぎは、鮮魚店「タニムメ水産」に依頼し、厳選した無添加の調味料で調理。日本五大銘茶としても知られる滋賀の「朝宮茶」とともにいただく朝食は2500円
茶漬け用のうなぎは、鮮魚店「タニムメ水産」に依頼し、厳選した無添加の調味料で調理。日本五大銘茶としても知られる滋賀の「朝宮茶」とともにいただく朝食は2500円

朝はフロント棟で滋賀県ならではの名産品を堪能できる朝食(2500円・税別)も提供。赤こんにゃく、ながら漬、琵琶湖周辺の伝統料理えび豆、比叡山の湯葉など、郷土色豊かに仕上げている。客室は1棟貸し切りタイプが5棟、部屋割りタイプが2棟8室。一棟貸し切りタイプは1泊1名9240円〜(5名利用時の1名料金)、部屋割りタイプは9075円〜(2名利用時の1名料金)。

取材・文/中河桃子

「商店街HOTEL 講 大津百町」

2018年8月10日(金)グランドオープン
住所:滋賀県大津市中央1-2-6(フロント棟「近江屋」)
電話:077-516-7475

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