大阪高島屋、レストランフロアを酒場化

2018.6.15 12:00

9階のフロアのパエリア専門店「ミゲル フアニ」。これまで同フロアは店内が見えづらかったが開放的な空間へとシフト

(写真7枚)

百貨店「大阪高島屋」(大阪市中央区)のレストランフロア「なんばダイニングメゾン」が6月15日にリニューアル。増加傾向にある夜需要を見込んで、お酒メニューが豊富な店舗がオープンする。

7〜9階にある「なんばダイニングメゾン」は、2010年に同百貨店の増床時に誕生。以降に「阪急うめだ本店」がリニューアル、「ルクア」「あべのハルカス近鉄本店」「グランフロント大阪」などの商業施設が次々オープンし、当時は認知度が低かった「ウラなんば」「座裏」といった近隣のエリアも急激に発展。周辺の状況を踏まえて、昨年の8月から徐々に店舗の入れ替えを進め、3店舗が15日に開店し、リニューアルが完成した。

「お客さまからのアンケートで、敷居が高くて入りづらい、もっと気軽に利用できるお店がほしいという声を大変多くいただきました。そして、昼の利用客は50〜70代の女性が9割、夜は30〜40代の女性が中心だということも把握できましたので、もっと日常遣いしやすく、女性がさらに夜に利用しやすいラインアップを目指しました」と、開発事業を担当する木岡裕彦さん。

東京の人気店が関西初出店「難波 鳥幸」。気軽に楽しめる難波コース3200円が登場。昼は親子丼などが楽しめる
東京の人気店が関西初出店「難波 鳥幸」。気軽に楽しめる難波コース3200円が登場。昼は親子丼などが楽しめる

昨年にオープンした「なんばエキウエ横丁」(8階)には串カツ、鶏ソバ、鉄板焼きなどチョイ飲み利用できるお店を一箇所に集約。また、難波らしさを活かすため今春から、ウラなんばの人気店「あじと」(8階)、黒門市場の「まぐろのエン時」(7階)が出店している。特に横丁エリアは、気軽に仕事終わりに訪れている人々が増えているという。

そして、一新した9階のフロアは、これまで高級店が並んでいたが、従来のお店を活かした「ご褒美ダイニング」、そして、新たなお店によって構成する「気軽に楽しむ賑わいダイニング」に2分化。後者には開放感あるビストロ「イカリヤ食堂」、関西に初出店するパエリア専門店「ミゲル フアニ」、11段階の温度で楽しめる日本酒がそろう「ぬる燗佐藤 炉端」、ワインと焼き鳥を楽しむ「難波 鳥幸」が並ぶ。いずれも、アルコールメニューが豊富にそろっており、予算も同フロアの約8000円から半額ほどに。

「ぬる燗佐藤 炉端」では、海鮮や肉などを焼く姿も楽しめる。日本酒3種飲み比べセット1500円(税別)
「ぬる燗佐藤 炉端」では、海鮮や肉などを焼く姿も楽しめる。日本酒3種飲み比べセット1500円(税別)

これまでの百貨店らしいハレ利用は残しつつ、「(タワーマンション増加などで)都心の居住者が増えた環境も踏まえて、毎日でも行きたくなる、気軽な場所を目指したいとおもいます。百貨店だからこそのアクセスの良さ、快適な空間を味わっていただければ」とのこと。オープン記念として、各店でお得なメニューフェアを7月31日まで開催、営業時間は午後11時まで。

「大阪高島屋 なんばダイニングメゾン」

2018年6月15日(金)オープン
住所:大阪市中央区難波5-1-18 大阪高島屋7〜9F
営業:11:00〜23:00(LOは各店にお問い合わせを)
電話:06-6633-1244(代表)

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