是枝監督、子役への演出は「耳を使って」

2018.6.11 06:00

映画『万引き家族』の舞台挨拶に登場した是枝裕和監督、左は安藤サクラとリリー・フランキー(10日・大阪市内)

(写真2枚)

5月に開催された『第71回カンヌ国際映画祭』でパルムドールを受賞した映画『万引き家族』。その舞台挨拶が10日、大阪の映画館「TOHOシネマズ梅田」(大阪市北区)でおこなわれ、出演したリリー・フランキー、安藤サクラ、是枝監督が登場した。

是枝監督といえば、2004年にメガホンをとった映画『誰も知らない』で、主演の柳楽優弥(当時14歳)が史上最年少および日本人として初めて『カンヌ国際映画祭』最優秀主演男優賞を受賞。その定評のある子役の演出について「現場で初めてどんなシーンを撮るのか伝えるんです。で、耳を使って相手のセリフを聞いてもらってお芝居していくっていう。家でお母さんと練習しちゃうのを避けるために考え出して、この15年くらいはずっとそういうやり方をしています」と語った是枝監督。

左から、安藤サクラ、リリー・フランキー、是枝裕和監督(10日・大阪市内)

今作でも、祥太役の城桧吏(11歳)、ゆり役の佐々木みゆ(6歳)という2人の子役の演技が絶賛されているが、是枝監督は「今回もやりながら、城くんはどんどんお芝居が上手くなっていって。上手い役者さんたちと一緒にお芝居をすることが、面白くなっていくんです。こうやって掛け合いでお芝居はできていくんだと。後半にいけばいくほど目が離せなくなっていくんですよ。あまりお芝居の経験が無い子だったから、最初に経験した現場や共演した役者がこの人たち(リリーや安藤ら)で本当に良かったなと思っています」と、今後の活躍に期待を込めた。同映画は6月8日から全国の劇場で公開されている。

映画『万引き家族』

2018年6月8日(金)公開
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、ほか
配給:ギャガ

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