神戸・生田神社で、神秘的なホタル観賞会

2018.6.10 13:00

雨のなか、ゲンジボタルの鑑賞会に訪れる人々(8日・神戸市内)

(写真3枚)

1800年以上の歴史を誇る日本最古級の「生田神社」鎮守の森(神戸市中央区)で8日、『ホタル鑑賞の夕べ』が催された。街中とは思えないホタルの幻想的な光に、約1000人の来場者が酔いしれた。

8日は雨の降るあいにくの天気ながら、傘をさした大勢の人が夜7時の開門を待った。夕方に放たれた500匹のゲンジボタルは、雨のため乱舞というわけにはいかなかったが、ホタルがほのかな光を点滅させると、「キレイ!」「あそこに3匹いる!」といった歓声があがった。

幻想的な光を放つ、「生田神社」のゲンジボタル(提供:生田神社)

神戸を見守ってきた歴史ある生田神社の背後に広がる「生田の森」。クスノキのご神木などの大木が茂り、繁華街にあるとは思えないほど清らかな空気に心が癒される。この森にホタルの自生を目指して、2010年に土の岸辺のホタル川が整備された。「きれいになった森を見て、自然の大切さを知っていただきたい」と毎年ホタル観賞会が開かれている。

あいにくの天気のなか、ホタルの淡い光を楽しむ人々(8日・神戸市内)

神社の近くで働いているという女性は「会社の帰りに毎年来ています。今年で3回目。ここで初めてホタルを見ました」と話し、また、神戸市内の3歳の男の子は「キレイ、虫のお尻が光ってるんだよ!」と笑顔を見せた。今後も生田神社では、ホタルの幼虫のエサであるカワニナが住める環境を整えながら、毎年鑑賞会を開催するという。

取材・文・写真/太田浩子

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