世界的に有名な小説『シークレット・ガーデン』（秘密の花園）を元にした同名ミュージカルが、日本で初上演。日本のミュージカル界を代表する石丸幹二と花總まりの２人が、４年ぶりに共演する。

同作は、『小公子』『小公女』などで知られる作家フランシス・ホジソン・バーネットが１９１１年に発表。この作品を原作に１９９１年にブロードウェイでミュージカル化され、話題を呼んだ。

１９００年初頭、両親を病気で亡くした少女メアリーは、イギリスに住む伯父のアーチボルド（石丸幹二）に引き取られる。しかし最愛の妻リリー（花總まり）を亡くしたアーチボルドは気難しく、なかなか打ち解けてくれない。ある日、リリーの不思議な導きにより「秘密の花園」の扉を発見したメアリーは、アーチボルドには内緒で庭の手入れを始める･･･。

ミュージカル『キャバレー』でのキテレツな演技も光り、「ミュージカル界の貴公子」というイメージから脱却。幅広い役をこなす役者になった石丸と、ミュージカル『レディ・ベス』『マリー・アントワネット』など、気品と風格のある役を演じたら右に出るものはいない花總。今回はまさに２人のはまり役となりそうだ。

庭に生命が宿り、草花が生い茂っていくように重なり合うコーラスが美しい楽曲にも注目。東京・神奈川・福岡公演を経て、兵庫公演は７月２４日・２５日に「兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール」（西宮市）にて。チケットは１２５００円で現在発売中。

文／米満ゆうこ