国際的アートフェア『UNKNOWN ASIA 2017』で、日本人初のグランプリを受賞した河野ルルの個展が、「DMOARTS」(大阪市北区)で5月10日までおこなわれている。
河野ルルが絵を描き始めたのはたった2年前。きっかけは、会社を辞めて念願の長期旅行に出かけたことだ。いろんな国をめぐった後にたどり着いたメキシコで、貯金が底をつき、宿の壁に絵を描く代わりに、タダで泊めてもらえないかと頼み込んだ。サンクリストバルという町の宿主はみんな親切で、快諾。どうしても見たかった「死者祭り」までの2カ月間、いろんな宿に壁画を描き続けたという。
このときに絵を仕事にしたいと、心に決めて帰国。「ほとんどの絵が下書きなしの一発描きで、見る人が明るい気持ちになればいいと願って描いています」と語る。2018年1月に開催された「大阪国際女子マラソン」のメインビジュアルも手掛けた。「今後は病院や療養施設などにも壁画を描いて、病気の人に前向きな気持ちになってほしい」とも。目標は世界中の孤児院や児童施設に絵を描いて、子どもたちに喜んでもらうこと。明るい色遣いや色彩感覚、ライオンやネコ、鳥などの動物や虫のユーモラスな表情、それに花や木を組み合わせた大胆な画面構成が、見る人を思わず笑顔にする。この躍動感あふれる世界をぜひ体験して。
期間:2018年4月27日(金)〜5月10日(木)
時間:10:00〜21:00(5/10は〜18:00)
会場:DMOARTS(大阪市北区梅田3-1-3 ルクアイーレ7F)
料金:無料
電話:06-6450-8187
URL:https://dmoarts.com/