兵庫でジブリの大博覧会、映画宣伝に注目

2018.4.7 10:00

前売り券やパンフレット、卓上ディスプレイ、紙袋、大型スタンディなどが集められた宣材倉庫。関係者のみに配られたアイテムなど貴重なものばかり (C)Studio Ghibli

(写真17枚)

映画『風の谷のナウシカ』から『思い出のマーニー』まで、設立から約30年の「スタジオジブリ」作品の映画宣伝を凝縮した企画展『ジブリの大博覧会』が関西初上陸。4月7日から「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で開催される。

2015年の愛知県「愛・地球博記念公園」を皮切りに、新潟、六本木、長崎、大分、ソウルを巡回してきた同企画展。「絵職人の『男鹿和雄展』など、これまでアニメーション映画をどのように制作するかという絵描きの展覧会が多かったですが、今回は宣伝に注目しました」(イベントプロデューサーの青木貴之さん)というように、会場には歴代のジブリ作品の劇場用ポスターや新聞広告、なかなかお目にかかれないオリジナル非売品グッズなど約3000点がずらり。

ポスターとともに「タイトル(ロゴタイプ)」「キャッチコピー」「ビジュアル」のそれぞれが決定に至るまでの過程を紹介
ポスターとともに「タイトル(ロゴタイプ)」「キャッチコピー」「ビジュアル」のそれぞれが決定に至るまでの過程を紹介 (C)Studio Ghibli

映画の企画から宣伝、興行まで幅広く携わるスタジオジブリの名物プロデューサー・鈴木敏夫氏を中心に、映画をどのように視聴者に届けるかの取り組みが紹介され、なかでも『となりのトトロ』『火垂るの墓』など数々のジブリ作品のキャッチコピーを担当したコピーライター・糸井重里氏とのFAXのやり取りは必見。当時世の中を席巻した『もののけ姫』の「生きろ。」という名キャッチコピーが生まれるまでに、「もののけノイローゼ」になるほど悩みに悩んだ2人の苦労と熱意をひしひしと感じられる。

最初はラブストーリー色が強かった『もののけ姫』のキャッチコピーが「生きろ。」になるまでの2人のやり取り
最初はラブストーリー色が強かった『もののけ姫』のキャッチコピーが「生きろ。」になるまでの2人のやり取り (C)Studio Ghibli

ほか、ジブリ作品で印象的な空とぶ機械に着目した展示『空とぶ機械達展』も。「どうして人は空を飛びたいのか」「作品に出てくる飛行機はどうやって飛ぶのか」を解説したパネルや、実際に動く『天空の城ラピュタ』オープニングの絵画に登場する飛行船の模型などが並び、子ども以上に大人がわくわくする展示がたくさん。車内の椅子に座ることもできるネコバスなど、全体を通して「スタジオジブリ」の世界観を堪能することができる。期間は7月1日まで、料金は一般1600円。

実際に動く『風の谷のナウシカ』飛行船
実際に動く『風の谷のナウシカ』飛行船 (C)Studio Ghibli

『ジブリの大博覧会』

期間:2018年4月7日(土)〜7月1日(日)※月曜休(祝日の場合は開館、翌日休館)
時間:10:00〜18:00(金・土は〜20:00、6/1・2・8・9は除く)入館は閉館30分前
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
料金:当日一般1600円、大学生1200円、中・小学生700円
電話:0570-000-341(ローソンチケット内)

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