黒木瞳と吉田鋼太郎、舞台で初共演

2018.3.13 07:00

『シラノ・ド・ベルジュラック』イメージビジュアル

(写真2枚)

純愛物語として世界的に有名な舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』で、俳優・吉田鋼太郎と女優・黒木瞳が初共演を果たす。人並み外れた大きな醜い鼻を持つシラノ(吉田)が、その容姿を恥じるあまり、才色兼備のロクサーヌ(黒木)になかなか恋を打ち明けられないストーリーだ。

同作は、フランスの詩人・劇作家のエドモン・ロスタンの戯曲。1897年に初演以来、世界中で大ヒットし、さらにはミュージカルにもなった。舞台は、17世紀のパリ。ガスコン(ガスコーニュ生まれ)青年隊に属するシラノは、剣術に長けた詩人。従姉妹のロクサーヌに一途に恋するものの、彼女は若い美青年のクリスチャンと恋に落ちる。熱血漢で人のいいシラノは、自分の気持ちは胸に秘め、2人の恋の仲立ち役になってしまう。

シラノといえば、「容姿は悪いが性格がいい男」の代名詞だ。ミュージカルにも意欲的に挑戦し、どんな舞台でも独特の色気と渋さがにじみ出る吉田なら、ひと味違ったシラノを演じてくれそうだ。一方、最近は映画監督としても活動し、変わらぬ美しさと多才さを発揮する黒木。まさに打ってつけのロクサーヌ役で、劇場中の観客を虜にするだろう。純真さが求められる作品で、2人の練られた演技がどのように作用するのか楽しみだ。

唯一無二の存在感を放つ俳優・吉田鋼太郎
唯一無二の存在感を放つ俳優・吉田鋼太郎

また、「ピアノ界の貴公子」と呼ばれ人気急上昇中のピアニスト・清塚信也が、音楽を手掛け演奏する。現代音楽からクラシックまで、作風の幅の広い清塚がキャストの芝居を受け、紡ぎ出す音にも注目したい。5月の東京公演を経て、6月8日〜10日に「兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール」(西宮市)にて。チケットは3月18日に発売される。

文/米満ゆうこ

『シラノ・ド・ベルジュラック』

日程:2018年6月8日(金)~10(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
料金:12500円(全席指定)
電話:06-6377-3888(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)

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