戦場写真の巨匠・沢田教一、京都で回顧展

2018.3.11 07:00

砲弾の音が響くフエで(1968年2月)

(写真4枚)

ベトナム戦争で米軍に同行取材し、最前線の激しい戦闘のなかで報道写真を撮り続けた沢田教一(1936〜1970)。彼の写真家人生を回顧する『写真家 沢田教一展-その視線の先に』が、3月14日から「京都髙島屋」(京都市下京区)でおこなわれます。

沢田は1936年に青森市に生まれ、19歳で写真店に勤めたのを機に、写真家・小島一郎に師事します。1956年に田沢サタと結婚。彼女をモデルに青森県内で撮影旅行を繰り返して写真の腕を磨きました。1961年に上京した沢田は、米UPI通信社東京支局にカメラマンとして就職。1965年にベトナム戦争の拡大に伴いUPIサイゴン支局に赴任。ロクチュアン村で川を泳いで逃げる2組の家族の写真「安全への逃避」を撮影します。この写真は世界中に配信され、世界報道写真コンテスト報道部門1位やピュリッツァー賞(報道写真部門)を獲得しました。

戦死者を運ぶ米兵(1967年5月)

沢田はその後も取材を続けましたが、1970年にカンボジア・プノンペンの南で銃撃を受け殉職しました。享年34歳。あまりにも若すぎる死でした。本展では、沢田が撮った写真約150点に、カメラ、ヘルメットなどの遺品、愛用品約30点を加えて構成。ベトナム戦争にまつわる作品だけでなく、青森時代の作品や妻サタが撮った写真、サタのインタビュー映像なども加えて沢田教一の業績と人生を振り返ります。21世紀の今、ベトナム戦争や沢田教一を知らない世代にこそ見てほしい展覧会です。

文/小吹隆文(美術ライター)

『写真家 沢田教一展-その視線の先に』

期間:2018年3月14日(水)~25日(日)
時間:10:00~20:00(最終日~17:00)
会場:京都髙島屋7階グランドホール(京都市下京区四条通河原町西入真町52)
料金:一般800円、大高生600円、中学生以下無料(18:00以降の入場は半額)
電話:075-221-8811(代)

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