演者がトイレに行けない? 宅間コメディ

2018.1.3 10:00

「劇中で登場人物が必要なくなれば、トイレに行かせればいい」と笑う宅間

(写真2枚)

俳優・脚本家・演出家の宅間孝行が主宰するエンタテインメント・プロジェクト『タクフェス』。昨年春から始まった『春のコメディ祭!』シリーズの第2弾として、舞台『笑う巨塔』が2018年3月から4月にかけて東京・愛知・兵庫ほかで上演される。

本作は舞台転換、場面転換、暗転なしで約2時間、役者が舞台を突っ走る一幕もののシチュエーションコメディ。宅間は、「転換がないと、出演者がトイレに入っても出てこさせないといけない。そういった意味では、すべてのシーンに必然性があり、最終的に物語に繋がっている。今まで書いたなかで最高傑作です」と自信を見せる。

『笑う巨塔』は、病院を舞台にとび職の一家と政治家を取り巻く集団の話がパラレルに進み、平穏だった病院にドタバタ騒動が起こる物語。今回25年ぶりに舞台出演する片岡鶴太郎に声をかけた宅間は、「鶴さんとはプライベートでも親交が深くて。病院に入院するとびの親方の役ですので、太っているよりかは、今の痩せている鶴さんのほうがいいんです(笑)。舞台は久しぶりですので、今はステージ上で脱ぐんではないかと思うほどのモチベーション」と話す。

コメディ初挑戦の篠田に、宅間は「あだなで『様』を付けられる人はなかなかいない。言うことを聞いてくれるか(笑)。見たことのないまりこ様を演出できれば」という
コメディ初挑戦の篠田に、宅間は「あだなで『様』を付けられる人はなかなかいない。言うことを聞いてくれるか(笑)。見たことのないまりこ様を演出できれば」という

ほかにも篠田麻里子、鳥居みゆき、梅垣義明ら濃いメンバーが顔を揃える本作のキャスト陣。「僕の演出にはルールがあって、それは芝居をせず、生身の人間として舞台で役を生きてほしいということ。ルールを守ってもらえれば、ある程度は逸脱してもOK。誰だって鼻からピーナツを飛ばす梅ちゃんを見たいんじゃないかと(笑)。今回はみんな、技ありのメンバーばかりですので、スパークしてほしいですね」と期待する。兵庫公演は4月17日から22日まで、「兵庫県立芸術文化センター」(西宮市)にて。チケットは1月13日に各プレイガイドで発売。

取材・文・写真/米満ゆうこ

『笑う巨塔』

日程:2018年4月17日(火)〜22日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(西宮市高松町2-22)
料金:8000円(全席指定)
電話:0798-68-0255
チケットは2018年1月13日より発売

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