エミィ賞決定、舞台で笑いを生む女優に

2017.11.21 09:00

エミィ賞のたくませいこや、作品賞に選ばれたそれはそれシスターズら参加者(20日・近鉄アート館)

(写真3枚)

2012年に他界した女優・牧野エミの功績を称え、彼女の名前を冠に掲げた『エミィ賞 グランプリ』が開催。その本選会が20日、牧野にゆかりの深い「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)で開催され、女優のたくませいこがグランプリに選ばれた。

小劇場ブーム時代に活躍した牧野のようなコメディエンヌを発掘するのが目的の『エミィ賞』。応募総数41組のなかから予選を勝ち抜いた劇団赤鬼の田川徳子や芸人・堀川絵美、女優4人組のそれはそれシスターズなど6組の女優たちが、本選会へとコマを進めた。

「質の違うおもしろい個性がこんなに揃って」と審査しながら涙を流して笑う松尾貴史(センター)
「質の違うおもしろい個性がこんなに揃って」と審査しながら涙を流して笑う松尾貴史(センター)

審査員は、俳優・升毅や演出家・G2、松尾貴史、後藤ひろひとなど、牧野と親交の深かった関係者が集結。さらに会場の観客にも投票券が与えられた。出演者は、各々が思い描くコメディエンヌをギャグ100連発や一人芝居、コメディタッチの短編芝居などさまざまな手法で表現。結果「会場のみなさんの総意」と、不倫ネタの一人芝居で終始会場を爆笑させた、たくまがグランプリとなった。

不倫する夫に詰め寄るが、なぜか愛人に肩入れをする妻を演じたたくま(20日・近鉄アート館)
不倫する夫に詰め寄るが、なぜか愛人に肩入れをする妻を演じたたくま(20日・近鉄アート館)

受賞にあたりたくまは、「最初は傍観してたのですが、募集要項を読んでいるとすごい女優さんやったんやなって気になってきて・・・。勇気を出して受けて、良かったです。ありがとうございました」とコメント。たくまには副賞として2018年7月におこなわれる後藤ひろひとや川下大洋らの企画『大田王 2018』の出演権が与えられる。

『エミィ賞グランプリ 2017』

日程:2017年11月20日(月)
会場:近鉄アート館(あべのハルカス近鉄本店)

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