奈良で柿の収穫祭、例年より大きく甘く

2017.11.6 19:00

柿の木1本から5〜20㎏の柿が獲れるそう。今年は量が少ないかわりに大きな実をつけた(5日・御所市)

(写真4枚)

柿の栽培体験ができる「柿の木オーナー」による収穫祭が11月5日、奈良県御所市でおこなわれ、20組の参加者が収穫を楽しんだ。

この取り組みは、平成23年から御所市柿産地協議会が主催しているもの。今年は台風と長雨の影響で収穫量こそ減ったものの、力強く残った柿は存分に陽を浴び、例年よりひと回り以上も大きいという。その迫力に参加者からは「1個ひとりで食べきれるかどうか」と驚く声も聞かれた。

柿の大きさに思わず笑顔がほころぶ「柿の木オーナー」(5日・御所市)

栽培された柿は、「上西早生(うえにしわせ)」という富有柿の一種。参加者の多くは3月の剪定(せんてい)と5月の摘蕾(てきらい)という作業を経ていることもあって、収穫の喜びもひとしお。手間暇かけた柿を採果バサミで丁寧に獲った。自然に触れられるイベントとあって、夫婦参加はもちろん、子連れのファミリーや孫と一緒の参加者も多く見られた。

奈良県中部農林振興事務所の西井慈さん。カラーチャートに柿をあてて収穫時期を判断する(5日・御所市)

収穫後には交流会も催され、アツアツの豚汁や柿の漬物、柿の葉茶などが振る舞われた。このほか柿の種類を当てる食べ比べクイズや、渋柿を甘くする脱渋庫の見学など盛りだくさんの内容となった。この「柿の木オーナー」は1年交代。募集は毎年1月中旬から2月中旬ごろ、御所市のウェブサイトなどで予定されている(料金未定)。問い合わせは御所市環境建設部農林課(0745-62-3001)。

取材・文・写真/今泉光太郎

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