映画「座頭市」、カレーで一度ご破算に

2017.10.12 20:00

左から、五社巴(五社プロダクション代表)、中村玉緒、奥山和由(12日・京都 西本願寺)

(写真2枚)

京都「西本願寺」(京都市下京区)で12日に開幕した『京都国際映画祭』で特別上映される映画監督・五社英雄特集にちなみ、女優の中村玉緒、映画プロデューサーの奥山和由らがオープニングセレモニーに登場。勝新太郎にまつわる思い出話を披露した。

かつて、五社英雄監督・勝新太郎主演で映画の企画を進めていたという奥山。「それが実は(勝新太郎の代表作である)『座頭市』だったんです。で、最初の打合せでカツカレーを食べたんです。五社さんがカレーを混ぜるのを見た勝さんが、『五社さん、食べ方が違うよ』と。そしたら五社さん、『座頭市のことならあんたの言うこと聞くけど、カレーの食べ方を云々言われる覚えはない!』『企画やめだっ!』って(笑)」と、大ヒットシリーズの裏話を暴露。

勝新太郎、五社英雄監督の思い出に話が尽きない3人(12日・京都 西本願寺)

そして、帰り道に「悪かったなぁ、悪かったなぁ」と詫びる五社監督が、代わりに作ってくれたのが萩原健一主演の『226』だったとも語った奥山。「勝さんすごいよね。黒澤明監督とも喧嘩するし(笑)」と言う奥山に、中村玉緒は「主人もなにか起こると、(机を)バーって。それを片付けたらいかんの、朝まで。そしたら、子供たちが起きてきて『地震あったの?』って(笑)」と笑顔で亡き夫の思い出を語った。五社英雄特集では、『人斬り』『御用金』『鬼龍院花子の生涯』『226』『女殺油地獄』が上映される。

『京都国際映画祭』

期間:2017年10月12日(木)〜15日(日)
会場:西本願寺、元・立誠小学校、よしもと祇園花月、大江能楽堂、ほか
料金:会場により異なる

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