まるでSF!? 京都で液体金属の彫刻展

児玉幸子《静物》
液体金属が、まるで生き物のように動き、次々と姿を変えていく。SF映画に登場するクリーチャーを思わせる不思議な作品を制作するアーティスト、児玉幸子の個展が錫や銀などの工芸品を扱う「清課堂」(京都市中京区)のギャラリーで10月6日からおこなわれます。
児玉は北海道大学理学部で物理学を専攻した後、筑波大学大学院芸術学研究科を修了して、アートの世界で活動を始めました。彼女が用いる素材は「磁性流体」と呼ばれるもので、酸化鉄のナノ粒子が溶け込んだコロイド溶液です。磁性流体は磁力をかけるとトゲのように変形する性質があり、彼女は電磁石の磁力をコンピュータで制御して、独自の「磁性流体彫刻」を作り出しています。

磁力を繊細にコントロールすることにより現れる形は千差万別で、表面のテクスチャーにもバリエーションがあります。しかもその反応は毎回同じとは限らず、作家ですら予期しえない動きを見せることも。つまり、一期一会の造形が見られるという訳です。

本展では、素材と動きと光による「眩惑」をテーマに、代表作『モルフォタワー』をはじめとする10作品を展示します。中には国内外で未発表の作品も含まれており、彼女の作品を知る人にとっても貴重な機会となるでしょう。なお展覧会初日の10月6日は、特別に午後10時まで開廊しています。仕事や授業、夕食を終えてからでも間に合うので、平日の方が都合の良い人は初日が狙い目です。作家は10月6日・7日と在廊しています。
文/小吹隆文(美術ライター)
児玉幸子展覧会『眩惑について-Éblouissant』
期間:2017年10月6日(金)〜11月26日(日)会期中無休
10:00〜18:00(10/6は「ニュイ・ブランシュKYOTO 2017」
参加のため〜22:00)
会場:清課堂(京都市中京区寺町通二条上ル妙満寺前町462)
料金:無料
電話:075-231-3661
※10/6・15:00〜16:30にトーク&ワークショップ「日本的感性とメディアアートの融合」開催(予約不要)
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